銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

リメッド2をポチった(正確に言うとセラロイヤルグループ会社のサドルだ)

2020.07.31→2020.08.01→2020.08.02up

 

 ズバリ言おう。リメッド2は座面の硬いスポーツサドルでありコンフォート系ではない

 

良い点

  • ノーズが細く漕ぎやすい
  • お手頃価格3000円前後
  • まぁまぁ格好いい
  • 裏面の仕上げも値段なりに良い
  • いちおうセラロイヤル(ただし本家ロゴはなし)
  • 120km乗ったけど異常なお尻の痛みなし。また会陰部の痺れなし(これ重要)

イマイチな点

まだ結論でない点

  • 硬い座面で沈み込みが少ないその分、会陰部への圧力や痛みが減っている?
  • ヒルクライムでの痛み具合は?
  • 160km乗るとどうよ?

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  

今使っているサドルはセライタリアのXOフロー。7年使って流石にボロボロ買い替えを検討した。そして正直言うと最近何回かチンチンが痺れた感じでおしっこ漏らしちゃったのかと思うことがあった。ぐぐってみると、会陰部が圧迫され血液の流れが悪くなることによるものとのこと。今までなかったことだ。サドルがヘタれてしまったのだろうか?

 

SELLA ITALIA(セライタリア) SPORT Gel FeC BLK FLOWというのが後継機種っぽく¥5100と僕の予算的にお手頃だが国内在庫なし、このコロナ禍の時期wiggleで外国通販はいつ届くか分からないストレスを感じそうだ


www.selleitalia.com

 

数日悩み候補を

  • 台湾の老舗 VELO Plush VL3147
  • セラロイヤルリメッド2

に絞り込んだ。両社とも世界最大規模のメーカー。技術力と品質は期待できるだろう

 

VELOはブランドタグが座面に縫い込んである点(機能上不必要なものはなるべくないほうがいい。大丈夫だと思うけどペダリング中に擦れて痛いとか、ウェアの生地が痛むとか思わぬ不具合が嫌だ、僕はアパレルについてるタグを切り取ってしまうタイプの人だ)、あと野暮ったいデザインでイマイチ

 

とはいえセラロイヤルのウリのオステオパシー理論とはなんぞや?と本家サイトを見てみると一言も言及なし、直販サイトにも製品ページにもリメッドのサドルはない。ググってみると日本以外でのリメッドのページはほぼ存在しない。日本の輸入代理店企画の特別モデル?との疑念をいだきながらそれでもイタリアメーカーだし見た目は良さそうだしとポチった。価格は¥3,080。

 

商品到着後、自主検品作業だ

 

厚紙の台紙に結束バンドでサドルを固定。ビニール袋に包むだけの簡易な包装だ。今の時代これは全然問題ないぞ

 

f:id:trail7:20200731150031j:plain

台紙をよく見るとセラロイヤルのロゴがない。どういうこと?

 

台紙裏面を確認すると Selle Royal Vehicle (China) Co., Ltd.と印字されている。ググってみると本家サイトには記載なし、wikiで発見した。2010年に中国Justek社の株を52%取得し傘下においた。2015年現社名へ。工場は無錫と天津。サドルを裏返してみるとSelle Royal Group、Hand made in Chinaと刻印されている。ああ本家のロゴの使用が認められない品物であるということね。とほほ

 

画像検索してみるとやはり正規品の台紙にはセラロイヤルのロゴがきちんと印刷され、またサドル本体にもテール部分にプリントされている。この商品はセラロイヤルのグループ会社の製品で正規ロゴは付与されていないというあやふやな位置づけの製品だ

 

通常この手の説明文は多言語でびっしり印刷されているが英語と日本語のみ。やっぱ日本向けの企画商品なのかな

 

f:id:trail7:20200731144419j:plain

f:id:trail7:20200731145158j:plain

 

まぁでも見た目は良いし、裏面もなかなか良い仕上がりだ。一部ホッチキスドメはこの値段だとまぁ仕方ないか

 

早速取り付けて近所を散策、座面は硬い。先端部分は細くて漕ぎやすい。後部の坐骨が当たる部分は若干広く感じ大柄な僕にはあっている。サイズ:約 280×145mm、参考重量:約 330gとのことだ。今まで使っていたものが270x146mm 310gだからほぼ変わらないと思ったけど乗り味って変わるものだ

 

ラウンド型の形状とセンターホールについては週末40~50キロ走って確認しよう 

 

2020.08.01 夏到来!今日梅雨明け宣言か?

 

サドルのポジション調整に50kmほど走ってきた。サドルが水平だと会陰部が窮屈で痺れがきそうだ!穴が効いてないってことかな?サドルが前下がり、固定位置は前よりに仮ぎめした。旧サドルより前下がりになった。ちょっと極端だな。前の写真と見比べ、もうひと目盛り上げてみよう

 

サドルのノーズ部分が細くなって漕ぎやすくなった。その分、穴の幅が小さくなって会陰部が窮屈になってしまう?硬い座面で沈み込みが少なくなった分圧迫感も減った気がする

 

50kmくらいだとあまりかわらない。乗り切れてしまうな、次は80~100kmで試そう

 

f:id:trail7:20200801102430j:plain

f:id:trail7:20200801102447j:plain

f:id:trail7:20200802172133j:plain



 

 

 

酷道を行く(分断国道417号線) 200723

大垣市南越前町を結ぶ150kmの幹線道路だが越美国境の冠山峠付近で分断。分断区間には林道塚線、冠山線が走り日本のチュリニ峠と言える激ヤバの難所だ。実際冬場11〜6月まで閉鎖されている。その分交通量はほとんどなく俺様専用スペシャルステージを存分に楽しめる

 

山岳地帯は小雨、しかもガスって最悪のコンディションだ。でも自転車での登坂速度ではあまり危険はなく返って涼しく悪くない。夏場は雨のライドもまた良し、新たな発見。 標高1050mの冠山峠の碑でお決まりの記念写真を撮り越前側へ降りる。こちらは駒止めがところどころ設置され秘境感抜群だ

 

サイクリングとしては越前側の方が道が広く景色も良く快適だ。そして稲の香りが心地よい このライドの課題は補給だ。途中ホント何もない、出発前に十分な行動食の準備が必要だ

 

2022年の供用開始を目指し2本のトンネルで構成される全長7.8kmの冠山峠道路の工事が進んでいる。いったん開通し交通量が増えてしまえば日本最大の徳山ダム湖に沿って走る狭いトンネル群を抜ける危険度が大きいため自転車でのアプローチは不可能だ。今回は不通だったうそ越え峠経由高倉峠も攻略しておきたい

 

大垣08:30→鯖江16:00

 

f:id:trail7:20200726144837j:plain

揖斐峡を遡上する、国道を避け県道側を走りたかったが落石により通行止め

f:id:trail7:20200726144732j:plain

徳山ダム。大垣側からはここが最後の水分補給ポイント、自動販売機がある

f:id:trail7:20200726145002j:plain

塚白椿隧道(3,330m)を抜けると工事区間だ。開通すると自転車には危険なトンネルとなってしまう

f:id:trail7:20200726145334j:plain

高倉(こうくら)峠との分岐

f:id:trail7:20200726145529j:plain

洗い越し

f:id:trail7:20200726145604j:plain

f:id:trail7:20200726145622j:plain

 

帰りは特急しらさぎ輪行

空いていたし、やさしい車掌さんだったから良かったものの、気を使うので今度からは在来線を利用しよう

 

f:id:trail7:20200726150052j:plain

車掌さんのススメで先頭車両の一番前に置くがはみ出しまくり

f:id:trail7:20200726150113j:plain

 

 

かがみはら航空宇宙博物館 (200627)

その歴史は大日本帝国陸軍が第二の飛行場として各務原飛行場を開設した1916年(大正6年)に始まった。ちなみに所沢の航空記念公園の前身、陸軍所沢飛行場は1911年に営業開始だ。その後川崎航空機が進出し街は繁栄していった。敗戦前の空襲により街はほぼ壊滅し、その後米軍の接収を経て航空自衛隊岐阜基地を中心として復興、現在では宇宙航空関連の国内生産高の12%(2300億円)を占める飛行機の街だ

 

f:id:trail7:20200628055732j:plain

派手な展示物はないが、日本の航空機開発の歴史を紐解くように実験機が多めに展示されている。宇宙関連もパネル・模型が中心だがエンジン、ロケット開発の歴史、ISSまで卒なく網羅している博物館の優等生だ。よく考えてみると、航空業界のサグラダファミリア、もしくは永遠に未完の横浜駅、日本のエリートたちが必死こいて頑張ってもグダグダのミツビシ・スペースジェットをみるに戦後は日本の航空技術は全く地味な基礎研究どまりで技術の継承って大切なんだなぁとシミジミした

 

f:id:trail7:20200628055817j:plain

ヘリの実物大モックアップ

地味に注目すべきは2020年末の帰還を目指して地球に向かっているはやぶさ2号の実物大模型展示だ。皆さん頑張って無事帰還しますようにと静かに手を合わせた

 

f:id:trail7:20200628055802j:plain



f:id:trail7:20200628055915j:plain

 

当館の目玉展示、陸軍三式戦闘機二型「飛燕」の現存機。1941年から終戦まで3000機が生産された各務原の特産品だ。もう一機は太平洋戦争の初戦を制したゼロ戦の試作機、当地で初飛行した海軍一二式艦上戦闘機

 

f:id:trail7:20200628060018j:plain

ISSの個人用スペース

f:id:trail7:20200628060044j:plain

ISSのトイレ、きついよなぁ

f:id:trail7:20201107121600j:plain

陸軍乙式一型偵察機(サルムソン2A2)1918~1927川崎重工業が仏サルムソン社のライセンス生産で300機が製造された

f:id:trail7:20201107121740j:plain

陸軍三式戦闘機二型飛燕、1941~1945 約3000機が生産された各務原の特産品だ

f:id:trail7:20201107122104j:plain

海軍十二試艦上戦闘機(三菱A6M1)1939。太平洋戦争緒戦の空の覇者ゼロ戦の試作機だ。当地各務原での初飛行から改良を重ね1940に正式採用された。約1万機生産された日本軍を代表する名機

f:id:trail7:20201107122448j:plain

LE-7エンジン 1994 22000馬力の国産エンジン。H-IIロケットの打ち上げに成功した

f:id:trail7:20201107122736j:plain

三菱ハ42エンジン アメリカ本土爆撃を目的としたボーイングB29を凌ぐ巨大機の川崎航空機のキ91遠距離爆撃機への搭載が予定された。戦況の悪化により開発中止。出力2300馬力、空冷星型18気筒が美しい

f:id:trail7:20201107122819j:plain

H-IIロケット 1994 H-IIBロケット 2009 H3ロケット 2014~開発に取り組む

f:id:trail7:20201107123000j:plain

f:id:trail7:20201107123037j:plain

f:id:trail7:20201107123226j:plain

f:id:trail7:20201107123251j:plain

NASA謹製キュリオシティ2011














 

セビリアでコロンブスの卵を見つけた! (190625)

2019.06.25 18.6km

セビリア、三日目。今日も雲ひとつない青空だ。お日様がギラギラと照りつけるけどカラっと過ごしやすい。僕は借りものの自転車であてもなく運河沿いを流した。しょぼいママチャリをギコギコ漕いでいるだけなのだが気分爽快だ。ここ数週間頭の中をどんよりとまとわりついている終わりのない悩みからいつのまにか解放されていた。つかの間の安らぎだ。運河の終わりの公園で思わぬものを見つけた。周囲に説明書きは一切ないが僕にもコロンブスの卵だとわかった。僕はおもわず手を合わせ拝んだ。この邂逅に救いを求めた。御利益がありますように。 投宿先に戻り仕事の支度を整えた。またバカな僕の手に余る難問だ。負担がのしかかる。心が潰れそうだ。ぶん投げて逃げ出したいけど実際問題簡単には逃げらんね。目立たないように深呼吸して司会席を立ち上がった。しどろもどろにならないようにゆっくりと言葉を選び、会議参加の御礼と趣旨を伝えどうぞよろしくお願いたしますと深々と頭を下げた

f:id:trail7:20200616050041j:plain

f:id:trail7:20200616050054j:plain

f:id:trail7:20200616050107j:plain

f:id:trail7:20200616050124j:plain

f:id:trail7:20200616050137j:plain

f:id:trail7:20200616050151j:plain

 

表丹沢と秦野丘陵オフロード(ヤビツ峠~表丹沢林道~渋沢丘陵~曽我梅林)

160103 63.0km

 f:id:trail7:20200613155756j:plain

f:id:trail7:20200613160050j:plain



前半戦は山岳ステージだ。眼下に秦野盆地から渋沢丘陵そして相模湾を一望に見渡しながらコツコツとペダルを回し続け9時前にようやく標高761m、クライマーの聖地ヤビツ峠に到着した

 

f:id:trail7:20200613155838j:plain

 

 

下りステージの途中でゲートで閉鎖された表丹沢林道に突入。舗装路だが落ち葉や落石があり余計危ない、登ったり降りたりの山岳コースだ。静寂の中、枯れ木の間から遠くに箱根や富士山が見えてなかなかいい雰囲気だ。戸川林道は未舗装でゴキゲンな下り。竜神の泉で顔を洗った。 麓におり遅い朝食でエネルギー補給し、後半戦の丘陵ステージに突入した。渋沢丘陵と曽我梅林の稜線を越えた先にある国府津の海岸がゴールだ。最初に1923年の関東大震災によって出来た震生湖を訪れた。小さな静かな湖でなかなかヨロシイ。稜線に戻り丹沢山塊を横目に見ながら頭高山(ずっこうやま)を目指した。途中無人みかん狩り農園があった。後でくおうと5個もぎ取り100円を缶の中に入れた。 303.4mの頭高山山頂で、もぎたてのみかんで一息ついた。ええ感じのオフロードトレイルをヒャッホーとおもいっきりスピード出して下った。その後はオン・オフ織り交ぜマウンテンバイク向きの稜線上のトレイルを海に向かって進んだ。14時半過ぎようやく相模湾の海岸に到着した。距離の割には結構疲れた。浜に座って残りのみかんを食べた

f:id:trail7:20200613155903j:plain

f:id:trail7:20200613155934j:plain

f:id:trail7:20200613155938j:plain

f:id:trail7:20200613155952j:plain

f:id:trail7:20200613155941j:plain

f:id:trail7:20200613160023j:plain

f:id:trail7:20200613160043j:plain

f:id:trail7:20200613155949j:plain

f:id:trail7:20200613155956j:plain

f:id:trail7:20200613160002j:plain

f:id:trail7:20200613160006j:plain

f:id:trail7:20200613160011j:plain

f:id:trail7:20200613160015j:plain

f:id:trail7:20200613160019j:plain

 

f:id:trail7:20200613160028j:plain

f:id:trail7:20200613160031j:plain

f:id:trail7:20200613160035j:plain

f:id:trail7:20200613160047j:plain

f:id:trail7:20200613155944j:plain

ミウライチ完全版!

2018.04.26 103.1km

 

「皇国興廃在此一戦」僕がつくる新しい歴史教科書には、後世に伝うべきこの名言を序文に刻む。冗長な説明は無用だ

f:id:trail7:20200610052043j:plain

記念館三笠・カッコいいなぁ

季節問わず楽しめる南関東のサイクルツーリズムの聖地、三浦半島スカ線横須賀駅発着がおすすめコースらしいが、僕は小田急派なので片瀬江ノ島駅発だ。実際こちらのほうがミウライチ+江ノ島+鎌倉とまとめて楽しめる。江ノ島まで戻ってもいいし、逗子駅をゴールとしてもいい

 

tabi-rin.com

 

いつも混み合う海岸線の134号を進み、神奈川県道34号横須賀逗子線を田浦へ向かう。そして別名湘南妙義、標高139mの鷹取山を目指す。坂道を駆け上り10分ほどで取付きに着く。チャリンコをがっつり地球ロックし登頂開始。すぐに密林に埋もれる直角の岩肌の数々が、原住民の神殿のような雰囲気を醸し出す。カーツ大佐の王国のようだ。タリバンの爆破を逃れた岩仏。機銃掃射の跡のように穴が残る垂直の岩壁。クライマーの聖地。独特の雰囲気に感動。こんないい場所知らなかった。さっそく僕様専用ミシュランガイドに星を7つ刻む

 

f:id:trail7:20200610052156j:plain

f:id:trail7:20200610052214j:plain

f:id:trail7:20200610052232j:plain

 

 

16号を南下しヴェルニー公園へ。合衆国海軍横須賀基地イージス艦が停泊。本土防衛頑張ってくれ。思いやり予算は弾んでやるからな。しかしデカイ。施設も大きい。海軍つうのは設備産業なんだなぁとしみじみ感じる。ひと通り写真を撮り納め、すき家でまぜのっけ朝食を補給

 

f:id:trail7:20200610053230j:plain

f:id:trail7:20200610052312j:plain

f:id:trail7:20200610052653j:plain

f:id:trail7:20200610053056j:plain

泣く子も黙る世界最強の第7艦隊の旗艦空母ロナルド・レーガン様だ

 

三笠公園。記念艦三笠を背景に東郷平八郎聯合艦隊司令長官の銅像。そのとなりには皇国興廃在此一戦の銘版。旭日旗が青空にはためく。威風堂々。僕も自然と気合が入る

 

f:id:trail7:20200610052405j:plain

僕の人生いつも崖っぷちもう後がないぜ。Z旗はためかせいつも背水の陣だ

f:id:trail7:20200610052514j:plain

 

そのまま横須賀海岸通りを南下、道の両側及び中央分離帯に植えられた椰子の木の並木道。異国の雰囲気が漂う。赤信号で一息をついているといきなり右舷に気配を感じる。とっさに警戒レベルをシグナルオレンジに引き上げる

 

振り向いてみるとイケメン南蛮人がさわやかに微笑む。かっこいいなお前、でも僕になんか用?と、多少ぎこちなくかつ無粋に微笑み返す。南蛮人曰く「ハイ!」でた。これがアイスブレーキンか、食ったことはないが聞いたことはあるぞ。こういう場合はどう対応すればいいんだ?頭の中を高速インデックス検索。あったあったこれだこれ。久しぶりに記憶の奥底から引っ張りだす英語科教本ニューホライズン。早速ひもといてみる。おおこれだ、基本構文、アイ・アム・ア・ペン。これで何とか乗り切ろう。じゃあ僕もためらいがちに「ハイ...」と返す。南蛮人「いい天気だ。どこいくの?」。僕「マイバイク、ニュー。ミー、ハッピー。だからヤマへ行く。」と西を指さす。南蛮人「僕は海岸線を伝って鎌倉まで」。僕「オーケー」。・・・いかん会話が途切れた。居心地の悪い沈黙。・・・信号が青に変わる。救われたように南蛮人曰く「じゃあね。良い一日を」と颯爽と風の中に消えていく。おれも助かった。警戒レベルをグリーンに引き下げ通常運行に戻る

 

f:id:trail7:20200610052615j:plain

f:id:trail7:20200610052631j:plain

 

観音崎公園を小一時間散策。観音崎灯台は1866年に発効された不平等条約の要求事項により建設されたことを知る。こんな灯台しょぼすぎて見えんのか?と思うが、当時は最新のナビゲーション機器だったのだろう。砲台跡や弾薬庫など太平洋戦争当時の遺構も残る

 

f:id:trail7:20200610052951j:plain

 

浦賀の渡しで渡し船に乗ってみる。大井川とか多摩川のように渡し船がないと困ってしまうということは地形的には全くなく。ちょっと1kmくらい海岸線を遠回りすれば陸路で向こう岸につける。意味あんのか?と思いながら由来板を読んでみると1733年には操業が確認された結構由緒ある交通手段。10人が乗れば満員になるようなポリカーボネート製の船に乗り込む。自転車もちゃんと持ち込めるようになっている。乗客は僕しかおらず貸切状態。営業距離は250mくらいで、3分もかからず向こう岸につく。料金大人150円。自転車50円。計200円を料金箱に放り込みおじさんにお礼を行って下船。営業時間を確認すると、朝7時~夕方6時まで。おじさんのお昼休みと思われる12~13時は運休というまったりとした営業内容だ

 

f:id:trail7:20200610053304j:plain

f:id:trail7:20200611063406j:plain

f:id:trail7:20200610053320j:plain

 

久里浜市街を抜け、尻こすり坂通りへ。なんでこんなゆるい坂を尻こすって越えるんだ?このへんの人たちはだらしがないのか?しかも登山技術の基礎の基礎は、3点確保。尻こすってる場合じゃない。まぁ、碑があるようだからそこまで行ってみる。多摩丘陵の方がよっぽど急坂。こんなのヨユーだぜと思いながら到着。碑文を読んでみる。 「明白了!」いきなり頭の中を北京語でポップアップ

 

f:id:trail7:20200610053350j:plain

 

一気に長年の疑問が解決。尻をこすらないために、1884年。地域のみんな3万人を動員してバイパス工事化したのか。だからいまは尻こすり坂というなまえだが、尻はこすらなくて良いと。 スッキリとした気分で、三浦丘陵最高峰、大楠山を目指す。阿部倉温泉を抜け、横横道路を越える。葉山国際カンツリー倶楽部の脇道を抜け、山頂へ。山頂には展望塔があり、360°の眺望を楽しめる。遠くはランドマークタワーまでが見渡せる。有効視界10マイル。西の方角は、富士山や箱根外輪山はおろか、湘南平すら見えず、ようやく江ノ島が視界に入る。まぁ、湿度の関係で有効視界範囲が落ちる、夏が近いということだろう。大楠山の下りはダート。アドレナリンを噴出しながら、プチダウンヒルを楽しむ

 

f:id:trail7:20200610053519j:plain

 

長者ヶ崎でちょっと撮影後、一気に稲村ヶ崎。ここからの眺望はいつみても素晴らしい。今日も飽きずにお決まりの定点観測。相模湾に浮かぶ江ノ島。弓なりに続く湘南海岸。今日は富士山及び箱根外輪山は不在だが、狙い過ぎのような美しい構図。ここは冬場のほうが空気が済んでおり浮世絵のような構図の写真が取れる

 

f:id:trail7:20200610053603j:plain

f:id:trail7:20200610053622j:plain

f:id:trail7:20200611064542j:plain

冬の稲村ヶ崎美しい国ニッポン!


正しい日本の風景。神の見えざる手は、需要と供給のバランスをとりながら、自然・芸術の領域においてもその才能を遺憾なく発揮する。まさに万能。お決まりの構図で何枚か写を撮り納めておく。 もう今日の旅の終わりは近い。小田急片瀬江ノ島駅へ向かう。これまた定番中の定番。江ノ電鎌倉高校駅前で、飽きずに写真撮影。なぜか何度来ても、そのたびに色んな物を被写体としてお決まりの構図で写真を撮りたくなってしまう魅力ある背景。僕はここには縁もゆかりもないのだが、何故か懐かしい。鎌倉市及び江ノ電の観光誘致戦略にどっぷり引っかかっているような気がするが今日は許す。 歴史、眺望、登山、ダート、自然、海岸線、江ノ電。高品位な旅の構成要素を湘南の風と光、そして小鳥のさえずりが爽やかに心地よい。上質な初夏の休日。高密度な自転車の旅。 天気晴朗なれども波高し。その旅の終わりには、やっぱりシメのヱビスビール

f:id:trail7:20200611064701j:plain

f:id:trail7:20200610053647j:plain

陣馬~厳道~牧場峠コンボ (180728)

2018.07.28 138km

 

台風12号の接近に伴い三宅島・大島上陸計画とキャンセル料もろもろ一万数千円が吹き飛んだ。避暑目的でバイク、ハイク、ダイブの活動計画を立案した。先週末時点での天気予報は酷暑が続く。ただ内陸の多摩より涼しいだろう。我ながら結構楽しみだ


出発一日前、26(水)朝3時沖ノ鳥島の近海で熱帯低気圧が台風に成長した。週末小笠原・伊豆諸島そして関東直撃予想だ。迷ったが中止を決定した。月曜の朝きちんと仕事に行くまでがオレのアウトドア活動だ。乗船予定の27(木)22:30の三宅島便、および27(金)13:30の大島行きは予定通り就航。28(土)東海汽船は全航路ほぼ欠航だ。テレビを見ながら判断が正しかったことを確認した。東京へ戻る船便・航空便のキャンセル待ちで大混乱だ

f:id:trail7:20200611070816j:plain

台風12号いきなり発生して週末を吹き飛ばす迷惑なやつ。合同台風警報センターより

ぽっかり空いた週末だが晴れ予報は金曜日のみ。折角だからガッツリチャリのろうと思ったが意外と平日の行き先がない。通勤電車にチャリ持って乗り込む勇気ないし、かといって平日の混み合う狭い道路で邪険にされつつ恐る恐る走るのも爽快感がない。サイクリングロード沿いに郊外脱出を図った。浅川沿いに走り八王子で陣馬街道へ。懸念したとおり狭い道路でトロい渋滞にハマりつつ信号に引っかかりストップ・アンド・ゴーの繰り返しだ。イライラする

市街地を抜けるとさすが平日交通量少なく逆に爽快だ。標高690mの和田峠を抜け藤野から神奈川県道76号線を南に道志みちを目指す。起伏があるが交通量少なくご機嫌だ。平日の道志みちは週末より交通量少なくトラックが通るルートでもないことが判明した。休憩ポイントがなくフラフラになっていたところ偶然、大渡水汲み場を発見。ボトルに汲み頭からかぶる。まじ生き返るぜ

その後すぐ野原林道に突入、舗装されているが落石やら折れた枝で散らかっている。他に通る人もなく俺様専用峠道だ。眺望はないが淡々と自転車を漕ぎながら自分の内面に向き合った。途中展望の良い場所があり道志渓谷の向こうに富士山のシルエットがうっすらと見えた。790mの巌道峠を超えると秋山村心理的にはここが折り返し地点。あとは家に向かう方向だ。最後の難関牧場峠、421mを目指す。頂上に幅員2mの鉄製ゲートがあるため交通量ほぼなく快適。ラストハーフマイル、強敵勾配12%の水玉模様のコンクリート舗装が出現した

津久井~橋本~尾根幹までの道のりはサイテーだ。道は狭くかつ信号が多くストレスフル。市街地は避けよう。無理に自走で完結することにこだわるのはよすべきだ。平日は朝イチで京王聖蹟桜ヶ丘から八王子乗り換えで中央線藤野起点のリンコーこれが一番ストレスが少なそうだ。なんだかんだいいつつ138km獲得標高3000mもあった。間違っているんじゃないかと思ったが高度プロファイルをみるとあっている。意外とガッツリ乗れたわけだ

船や宿で飲もうと買ってきたペットボトル入りの赤ワインを飲みつついつしか寝落ちした

----吹き飛んだ三宅島・大島2泊3日計画-----

浜松町 → 竹芝桟橋 徒歩1km 13分
自転車受付締め切り22:00 


東京 22:30 → 三宅島 05:00
三宅島 13:35 → 大島 16:10 (季節限定)
大島 13:20 → 東京 17:40
*ジェット船は早めに予約

三宅島一周35km
大島一周45km

日の出04:49
日の入18:48

f:id:trail7:20190828065129j:plain

f:id:trail7:20190828065146j:plain

f:id:trail7:20190828065211j:plain

f:id:trail7:20190828065402j:plain