銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

瀬戸蔵ミュージアム (211017)

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陶磁器の代名詞せともの。ようやく緊急事態宣言が開けた秋の週末、その瀬戸市の中心部にある瀬戸蔵ミュージアムを訪れた。

 

www.setogura.jp

 

陶磁器の製造工程や道具、歴史を網羅した専門博物館。普段興味がないド素人だけど一度は訪れる価値がある。当地瀬戸はやきものをつくるための土・水・木が豊富にありかつ窯がつくりやすい丘がたくさんあった。その歴史はなんと3万円。現在やきもの関連の会社は130軒、従業員2000人、年間売上280億円の一大産業だ

 

金属が不足した太平洋戦争中は、せともので代用品として硬貨や栓抜きやボルトやナット、アイロンなども作られた。なかなか器用だなぁ。

 

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せとものの工程は以下の通りだ。小学生の社会見学レベルだが、なかなか勉強になったよ。深川神社や、招き猫ミュージアム、昔なつかしせと銀座通り商店街、そしてご当地グルメみそかつレストサカエも訪れてのんびりとした週末を過ごしてみるのもオススメだ


採土→製土→成形(ロクロ、タタラ、鋳込、プレス)→乾燥・素焼→装飾→施釉→焼成

瀬戸は「木節」「蛙目」といったやきものに適した粘土がとれる
製土は 粉砕 原料を砕いて細かくする
分級 ゴミを取ったり粒を揃えたりする
調合 数種の粘土や石を混ぜ合わせる
脱水 余分な水を抜く
土練 こねて使いやすいかたさにする

ロクロ成形 回転台を使って形を作る
タタラ成形 板状に切った粘土を型に押し当てて形を作る。ロクロでは作れない角型や、不定形の製品を作る方法
鋳込成形 石膏の型に泥を流し込み、石膏の吸水性を利用して作る成形方法、複雑な形や大量生産に適している
プレス成形 乾燥させて粉末状にした土を金属製の方に入れて圧力で押し固める成形方法。正確な寸法が要求される
      タイルなどの建築資材や碍子、電磁器などの工業製品に多く使われる

乾燥・素焼 乾燥が十分でないと焼いたときに素地に残った水分が膨張して割れてしまう。破損を防ぎ、装飾・施釉の作業を
       行いやすくするため一度素焼きする場合がある

施釉 釉薬(うわぐすり)をかける。釉薬はやきものを丈夫にし、水漏れを防ぎ、表面に光沢を出してなめらかにする効果などがある

焼成 土や顔料、釉薬は、火で焼くことにより化学変化が起こりはじめてやきものと呼べるようになる

 

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ダイソーのポケットストーブをフィールドテスト。やっぱ軍用ストーブって加熱用で調理用には火力不足

ダイソーをうろついていたらエスビット互換のポケットストーブを発見。300円。とりあえずゲット。写真の焦げたやつは今まで使ってた英軍御用達ヘキサミンストーブ

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手持ち無沙汰にガチャガチャやってたら、ピッタリフィットすることに気づいた。なんでお役御免となったヘキサミンストーブは防風版として再活用することとした

 

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穏やかな秋の週末、早速フィールドテストへ

 

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定番のカエン30gを使用しサバ缶の炊き込みの憧れの自動炊飯。ご飯はアルデンテに仕上がった

 

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スープやコーヒーは沸騰するまでに至らず

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生ぬるいコーヒーすすりながら、よく考えたら軍用ストーブって基本温め用だよね。調理するには火力足りてねという基本的な事実に我に返った。

 

 

ま、一回使えばこ汚くなるので、新品段階でのスクラッチとか気にすんな

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難所をゆく。秋の木曽山脈。Hike(富士見台高原1739m)&Bike(古東山道・神坂峠1569m)

木曾谷をのんびりと駆け抜ける松本行きの中央西線ドンコは後ろ乗り前降りのワンマン運転、自転車乗りにはメンドクサイ。朝夕のみ一時間に2本、昼間は一時間に一本。乗り遅れたらすなわち遅刻、そのため意外と混んでいて坂下駅で高校生が100人くらい降りていった。えっ、今日は休日じゃないの?

 

青空フリーパスを運転手に見せて南木曽の駅を下車。木曽谷はピーカンの青空のもとひんやりとピリッと爽やか淡麗辛口の朝だ

 

ま、手始め近代化遺産桃介橋をついでに寄ってみる。1922年に読書発電所建設用資材運搬用に建設された木曽谷のブルックリン・ブリッジ。来年は100周年か大したものだ。読書発電所は見学不可能で遠くから眺めるしかないため今回はパス

 

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中山道をたどり妻籠宿へ。インスタ映えする古い町並みをゆっくり進む。

 

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宿場町ってよく考えたら、宿泊・飲食街で余り見るものがないなぁ。写真を数枚とって次の宿場馬籠宿へ向かった。結構歩きの旅人がいて本当に楽しむならチャリじゃなくて歩きで石畳の残る街道を辿るのがステキなんだな。

 

国境の馬籠峠は標高790mもあり思ったより脚と時間が削られてしまった。馬籠宿は車でアクセスしやすく観光客でごった返していた。観光案内所で確認すると基本は、宿泊、飲食、土産物屋がメイン。石畳で歩いて散策するにはステキな町並みと風景だ。また今度ゆっくり来ることがあるだろうとここもパス

 

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ここまではウォームアップと考えていたが意外にも脚と時間を削られてしまった。ちょっと迷ったが、計画通りメインディッシュの古東山道の神坂峠ヒルクライムに取り付いた。中央アルプスを越える難所で約1000mのヒルクライムヒルクライム単位系で1.5ヤビツ。

 

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クソ重い街乗りクロスバイクで淡々と標高を稼いでいく。早めの補給でスタミナが切れないように気を配るが持ってきたのが森永のチョコパイ2個。全然足りね。ミスった。青空に紅葉が映えて気持ちいいー。来てよかったよ。車の往来がそこそこあり注意が必要だ

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途中標高1100m地点で、往時の旅人の喉を潤したという強清水が唯一の観光ポイント。水は汚染されていて生水ではいただけず残念。東屋があり2個めのチョコパイを早くも消費してしまった。ただ早めの補給が大事だ。

 

ところどころ景色が広がり周りの山々の稜線を見下ろすようになり、東西航路を飛ぶジェット機の騒音がかすかに聞こえるようになってきた。そしてコーナーを曲がると、稜線の鞍部が見えてきた。峠はあそこだ!もうちょいだ

 

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峠は切り通しになっていて登山客のマイカーがズラッと路駐されている。苦労した割には特筆すべきものはない。こういうところでは峠名と標高が書かれた標識の前にチャリを置いて記念撮影したいものだ。えっ、なにもないの?とウロウロしていると。駐車案内のおっちゃんと話しかけれれ、この先自転車で2~3分で山小屋があって、そこから30分くらいで富士見台高原へ行けるとのこと

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時間を見ると午後1時。ヤマに取り付くにはギリのタイミングだし、まったく準備していないがこれもなにかの運命だ。後悔には2種類ある。行動しなかった後悔と行動した結果の後悔。天気はいいし、遭難することはないだろう。後者を取ろう

 

山小屋まで行ってみるとそんな心配はなく、ちびっこやおしゃれ着の彼女さん。俺よりド素人が観光ついでに登っている感じ。Tシャツと短パンの軽装備で明らかに浮いている俺は、ここまで走ってきたんですか?と問われる。いや、自転車ですというお決まりの会話を数回繰り返した。さっきね3人組のランナーがいて、中津川駅から走って登ってきて恵那山へ向かい飯田まで行くと言っていたということを聞いた。すごい人達がいるよね。

 

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標高1739mの富士見台高原は1080°見渡せるゼッケー。しかし富士山は観測できず。どこ?今日は雲で見えないのかな?と諦めたが後でぐぐってみると、もともと富士山は見えない。宗教団体が呼んだ名前が定着したとのことだ。


どーんと恵那山が望める。神坂峠からの往復コースタイムは7~8時間。バスはないので車で来るか自転車で来るしかない。タクシーなんかもったいなくて無理だし。自転車の場合、前泊しないと時間的に危ない。アクセスが悪いヤマ。そしてしんどい割には
眺望がほとんどなくつまらないヤマということだ。無理せず遠くから眺めるだけにしておこう。これが事前にわかっっただけでも価値があった

 

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14:00にダウンヒル開始、さみー。道に穴ぼこが空いていたりグレーチングが連発したり、対向車が来たり結構気を使った。マウンテンバイクでのテクが応用できるがだりー。そして意外とロードとマウンテンバイクのいいとこ取りのクロスバイクヒルクライムに使えることに気づいた。上りはロード、下りはマウンテンバイク的な。

 

 

街に降りると15:00時前。時間が中途半端で今日のライドグルメはパス。コンビニのイートインでカップラーメンをすする。暖かくて美味しい。というか最近、なんかライドグルメを普通に楽しむようになって贅沢になったもんだと気づいた。まぁでも、食べることも楽しみだしね。と自分に言い訳

 

で、本日最後のお楽しみ。というかここに来たかったから今回のライドを組み立てたんだけどここに来るまで長かった。国指定史跡『苗木城跡』、観光物産展でもらったパンフレットに思いっきり釣られた。ただ計画になかったハイキングで時間が押して体力も削られ、若干どうでも良くなってきたがとりあえず行ってスッキリしとこうとフラフラ自転車を漕ぐ。

 

小高い山城で、山賊の要塞って感じ。こいつらゼッテー堅気じゃない。天守台からの眺望はゼッケー。来てよかった。ミッションコンプリートで大満足

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16:55発の快速で名古屋へ向かった

 



 

 

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クロスバイクには片面SPDペダルだね!(211017)

ミュアウッズについてきたフラペがなかなか使いやすい。踏面が大きくちょい乗りには最適。ただペダリングが雑になり土踏まずで踏んだり、ヒルクライムやロングライドだとちょっとパワーロスが大きい感じがする。あといきなり膝が痛い!なんだ?やっぱフラペで全部まかなうには無理がありそうだ。でも街乗りシーンではフラペの気楽さは捨てがたい。そうだ片面SPDペダルを探そう!いままではPD-520というMTB用両面SPDペダルにSM-PD22リフレクターを着けて片面SPDペダル化していたが、踏面が小さすぎ。フラペの快適さに惚れてしまった

 

散々悩んだ結果、メルカリでPD-A530をポチった。後継機種はPD-EH500なんだけど滑り止めにピンが踏面に8本打ってある。これが嫌い。靴底ぼろぼろになっちゃうよね。なのでピンのない旧モデルをゲット。3500円。結局、もともともってたPD-M520とリフレクターを2500円。フラペを500円で売却できて、差額500円でゲットできた。厳密には手数料や送料がいるがそれでも1000円くらい。ありがたいことだ

 

フラペより一回り小さい感じだ。フラペが110x130くらいで、A530は90x110くらい。ただフラペ側の踏面が湾曲しており拇指球あたりにピッタリフィットしてなかなか乗りやすい。雨の日で立ち乗りしたりすると滑るかもという恐れは残るけど、雨では基本乗らない。

 

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このA520ペダルの優れている点は、ニュートラルポジションが垂直。フラペ面を使いたければペダルの前から足を置く、SPD面だと後ろから。すぐに慣れる。さすがシマノや。使いやすい。トレイル行くわけでなければSPDの固定力を最小にしておけばフラペ並みの使いやすさで、パワーがきちんと伝わる感を得られて幸せ。クロスバイクにはこのハイブリッドタイプの片面SPDペダルがぴったりだね。アタリ!

 

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ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ&バトルフィールド・セキガハラ

秋の夜長に夜なべして仕上げた近代化改修でフロントシングル化した我がミュアウッドのフィールドテストに出かけたギア比はちょっと乙女側に寄せて34tx12/36tの山岳仕様。桑名までズルして輪行。そこからイナイチコースを北上した。長年つかってきたGarminGPSマップは売っぱらったのでハンドルバーはスッキリ。デジタルデトックス

 

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そのため五感を活用したナビゲーション、微妙に道間違えたり、行き止まりになったり、その都度スマホを取り出し現在位置を確認しながら進む。こういうのんびりライドが逆に新鮮。景色に集中できていいね。なんとなく右に左に蛇行しながら進む旧街道筋がわかるようになってきたよ。事前に引いてきたルートをたどるのは効率は良いけど、なんだか作業みたいな感じになってきたGPSバイスの小さな画面より周りをよく見ながら進む、地形も考慮にいれておおよそのルートを予測する。なんかいいぞ。

 

そんな感じで進んでいくと、えっ!?って今日はじめて止まって記念写真を撮った。小さな高札に『告。村の掟によりここの分岐水量の調節をすることを禁じます。』と警告メッセージが掲げられている。えっ?マジ?村の条例じゃなくて掟?なんかコワ。初めて生で見たよこんなの。21世紀の戦略物資である水資源は揉め事のもとなんだなと改めて思ふ。そして川崎の二ヶ領用水の円筒分水が改めて平和な水道行政に大切な設備なんだなと今思い知った。コネクティング・ドットってやつ

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村の掟じゃ!

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円筒分水。その重要性を今理解したよ!

 

 

交通量が少なく信号も殆どない快適なルートを進んでいく。まわりが山に囲まれていて、山梨とか信州のライドを思い出した。いいじゃん。TOJいなべステージのスタート地点いなべ梅公園から一周15.2キロの周回コースをたどってみた。序盤いきなしヒルクライム、距離900m高度89m、平均斜度9%、最大斜度17%と表示されている。おぉ、フィールドテストにうってつけ。スピードはともかくラクショーで攻略

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この周回コース沿いに案内板が設置されている親切設計。自転車レースのコースだけあって走りやすい。アプローチが遠いのがダルいがまた来たいなぁ。ガチローディーたちはなぜか逆周りがお作法のようだ。なんでだろ

 


そして伊勢街道を北上し、バトルフィールド・セキガハラへ向かう。今日のグルメは『天下茶屋』名前で決めた。国道沿いの定食屋って感じで古い建屋にテーブルとパイプ椅子がならび運ちゃんとか作業員がワシワシと定食をいただく場所。とんかつ定食を注文し+30円のご飯大盛りも頼んだ。


お腹いっぱいになって後はお楽しみの古戦場めぐり。東海道本線東海道新幹線に挟まれた旧中山道関ヶ原宿をまったり流す。国道21号は大型トラックやダンプがかっ飛んでいておっかねー。

 

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まずは桃配山の麓にある徳川家康最初陣地へよってみる。観光客が数組いる。ちょっと小高い場所で、4キロ先の西軍石田三成の陣地が望める。そして岡山烽火場へ。ここもバトルフィールドを見渡せる展望の良い場所だ。パネルに各武将の配置が解説されていておーってなる

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中央が関ヶ原記念館だ

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そして関ケ原町古戦場記念館へ。2020年に営業開始した立派なハコモノだ。美しいガラス張りの展示フロアに書状、甲冑、刀剣、絵巻物を中心とした展示、ほぼレプリカ。あとは関ヶ原の戦いの経緯や、合戦の時間推移など一通り理解できる内容だ。800円としては若干高めのコンテンツだが、わんさかいる案内員のおねーさんのバイト代や、立派なハコモノの償却費を考えるとそんなもんだろう。


新たな気付きは火縄銃とか、槍とか、大筒のレプリカを触れる。意外とチッさ。そういえば甲冑も小さいしと調べてみると徳川家康の身長は159cm。ほぼほぼ戦国時代の平均身長、みんな小さいんだな。中学生くらい?


付け焼き刃で関ヶ原の戦いを理解したところによると豊臣秀吉の死後、徳川家康が権力掌握を画策しごちゃごちゃ勝手に振る舞い始める。小さな頃より秀吉に仕えた石田三成がこいつうっぜ。と対立が深まっていく。家康が上杉討伐のために東北出張に見せかけた陽動作戦に引っかかり石田三成は挙兵。よっしゃボケが引っかかったと家康は軍を反転、西へ。三成は交通の要衝である総勢8万くらい寄せ集めて要衝関ヶ原に陣取り迎え撃つ。家康の軍勢は7万。合計15万人が4キロの距離でにらみ合う。ただ西軍は寄せ集めらしく、様子見(英語解説ではNeutral)裏切り(Turncoatっていうんだ)が多くガチで戦ったやつが損する構図。何となく分かる。真面目に戦って死んだり怪我したりするのはやだし、寒くなってきたからはよ家帰りたいよって感じ

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決戦地から三成勢の陣地を望む

三成勢は必勝の布陣にそれなりに奮戦したようだが衆寡敵せず半日で敗戦。逃亡を図った。やっぱ日本社会は正面切って正義を振りかざすよりネチネチ根回しと裏の根回しが重要っていうわかりやすい事例だ。ま、日本に限らんけど

 

なんか俺んちと一緒な家紋がひるがえっていて、俺は現代の極貧小作農だけど、ご先祖様はこの天下分け目の戦いに参加したのか?とおもったら大谷吉継の家紋だった。全然カンケーねえじゃんとがっかりしながらも家紋が同じって親近感だよね。

 

その後は田んぼの真中の決戦地と笹尾山の石田三成の陣を訪問。観光客が結構いた。村の人達はこんなド田舎に15万人も押し寄せて戦争されてえらい迷惑だったに違いない。陣の目の前300メートルほど先が決戦地。そんなの銃弾の雨あられで追い払えそうだが、当時の銃の射程距離は100メートル。しょぼ。

 

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小早川秀秋のコスプレをした娘さんがわかりやすく一生懸命解説してくれて高感度高し。その後は、島津義弘の陣地を訪問し、誰も訪れるものがいなかった大谷吉継のお墓をお参りして今日はシメた。いがいと面白かった。戦国武将そのものにはほぼ思い入れがないが、当時の街道、城、陣地、軍事行動そのものをチャリで追体験するというのはなかなか理解が深まって面白い。歴史自転車散歩というのを新たなテーマに加えよう

 

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旅のアルバム

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ビバ!SDGs

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岡山狼煙火場と家康本陣方面。その先が大垣

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三成本陣、必勝の構えだったが

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関ヶ原は交通の要衝なんだな

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激安中華ナローワイドチェーンリングはなかなかいいぞ! (211028)

アマゾンでポチッといた中華チェーンリングが到着。中国郵政のサイトで貨物追跡したら深セン→上海港→船便→川崎港→名古屋と長旅を経て我が手に。秋の夜長、ストロングゼロを飲みながら、早速開封して愛でる。

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t=4mmの7075合金のアルミ板をCNC切削加工、アルマイト処理してスクリーン印刷で仕上げ競合品の3~10分の1の激安価格でビビってたけど外観観察した感じなかなか悪くないぞ。美しいアルマイト仕上げに、でんでん虫のロゴの印刷が意外とクール。のんびり行こうぜ

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今回の近代化改修にあたりフロントシングル化部材の選定候補は以下の通り、我がシマノは規格が合わず取り付け不可能

 

SHIMANO(シマノ) SM-CRM70 チェーンリング ISMCRM70A ¥3342

 (ただしPCDが96で取り付け不可能)

人気かつ無難なところでいうとアメリカの2社
・Wolfteeth(米)104 BCD Chainrings ¥8400
・Raceface(米)1x Chainring 104 BCD  $45

 

今までの価値観からするととりあえずRacefaceをポチッておく、ただ今回俺様の中古自転車のクランクXCR-6 9Sの規格が不明でギアは溶接だから交換できませんと複数のサイトに書いてあるが現物見ると交換できそう。わざわざこれを手間ひまかけて溶接する?でも実際ばらしてみないとわからん。ただ確認のためにバラすのはめんどい。使えるかどうかわからないものに5000円以上するものを買うのはこのご時世正直不安だ

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アマゾンをさまよいレビューを読みつつ、通常ならプッっと見向きもしない中華パーツをポチってみた

 

・104BCD Mutte MTB レース バイク シングル 狭い 広い ラウンド チェーンリング ¥890

 

そして11日かけて遠路はるばる中国から届いた。ニュースで世界的に物流が滞っていると聞いていたけど普通の日数でついた感じだね

 

現物を見て理解したよ。フロントシングルに高価なチェーンリングは不要だ。なぜなら変速性能というのが必要なく、チェーン落ちしなければよいというのが求められる機能だ。チェーンの規格は決まっているから寸法さえだせてしまえばそんな難しい技術は必要ないローテク部品。もちろん最初に思いついたアイデアには敬意を払う必要があるが

 

そしてCNC切削加工って要はデジタル制御、機械にアルミの板をセットしてスタートボタンを押せばあとはプログラム通りに機械が自動的に削ってくれる。金型職人の技とかメンドクサイアナログ的なものは必要ない。誰が作っても同じものができる、それをアルマイト処理してスクリーン印刷で外見を仕上げるだけのシンプルな工程

 

素材の7075アルミ板がバッタ物の可能性あるが、資金力が必要な装置産業である圧延メーカーが今の時代わざわざ粗悪な薄利な安物を生産するよりキチンとしたものを利益をとって製造したほうがもうかるよね。つうことでまがい物の可能性は少ないと信じる

 

現物確認結果、製造工程は以下の通りと想定

①世界シェア5割を超える中国のスメルターでアルミインゴット製造
②圧延メーカーで味付けして添加物を加え7075合金のアルミ板をこしらえる
③商社を何社か経て村の金物屋さんの店頭在庫に並ぶ
④BtoBの薄利多売で儲けの出ない青色吐息の金属加工業者が副業でBtoCのアルミ加工製品を始める
⑤村のプレス屋さんに発注してアルミ板を円盤状にくりぬいてもらう。専門用語ではサークルという
⑥村の工場のCNC切削加工機にサークル(専門用語ではワークという)をセットしてあとはお茶でも飲みながら加工が終わるのを待つ。数分で終わるレベルなのであっちっち
アルマイト処理してあとはスクリーン印刷し、紙でできたパッケージに封入して一丁上がり。パッケージの裏の英語のウリ文句もしくは説明文が支離滅裂で何いいたいのかよくわからん
⑧工場出荷価格200~300円

 

こうして俺の手元に届いたチェーンリング、木曜日に届くということは週末使ってねという神の啓示。早速夜なべして組付け作業に入る。7年前に一回だけ使って道具箱の肥やしになっていたコッタレス抜きをとりだし右クランクを外す。チェーンリングボルトを回してみると普通のやつで溶接していない。やったー!

 

ボルトを8つ緩めるだけの簡単なお仕事で3枚チェーンリングの取り外しに成功。ポチったシングルチェーンリングをクランクに合わせてみる。アウター側にはぴったりフィットするのだが、ミドル側には内径が干渉して取り付け不可能。レビューを見ているとやっぱり同じ症状の人がいてクランクを削って取り付けたとのフィードバックが数件あった。悩んだけど僕はリングの方を削ろう

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いろいろなめるように観察結果、ヤスリでリングを約1mm削ることとした。グラインダーがあれば3分で終わるのに100番の紙やすりを大量に消費して脱獄犯のように根気よく削っていき約3時間かけてなんとか取り付けることに成功。チェーンリングボルトはもともとついていた鉄製のL=7mmのものアルミボルトを買おうか悩んだが破断が怖いのでやっぱ鉄にした。軽音楽を流しながらこみこみ5時間位かけてようやく完成。
お試しで乗ってみたがなかなか良い

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フロントシングル化に伴いシングルチェーンリング50gに対し、もともとついていたチェーンリング3枚、420g。シフターとケーブル140g。フロントディレイラー195gで約700gの削減ができた。なんかいいなぁ

 

翌朝、平和公園へ試し乗りへ。シンプルで良し。ロー最大だとチェーンがちょっとカリカリ感残るが、これはしゃーないかな。走っているうちに馴染むかも?そして週末TOJいなべコースを含むいきなり約100キロのフィールドテストを実施。カリカリ感も馴染んできたかな?ほぼ違和感ないね。チェーンをカットせずにそのままの長さにしておいたけどトップ側でもチェーン脱落の雰囲気がまったくない。チェーンを詰めすぎてパツンパツンにしすぎるのも怖いしロー側でのカリカリ感が出そうなのでとりあえずそのままにしておこう

 

ギア比はちょっと乙女側に寄せて34tx12/36tの山岳仕様のフロントシングル化の結果、体感的にギアがロー側に2枚、トップ側に1枚ほど足りない感じはするけどまぁいいや。1x12くらいがちょうど良さそうだというのが理解できたよ

 

ギア比を計算した。この34tが現在の構成(ギア比0.94-2.83)

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これがオリジナルの3枚ギアの構成(0.72-4.00) ギア比だけでいうとトップ側に3枚、ロー側に2枚なくなったということ。クロモリクロスバイクだしあまりスピード出すことがないから今のままでいいかな?

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後は耐久性なんだけど、金属パーツでリングの歯のサイズはどこもほぼ一緒だから、あまり差が出るものでないかな?様子を見ながら行こう

 

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結局バニラからの以下の変更・追加を行い近代化改修は一旦終了。
・Ergon GP2グリップ(旧機材からの使いまわし)
シマノPD-A530片面SPDペダル(メルカリでゲット)
・Mutte 34tフロントシングル化
・Abus Tresor 6412C ケーブルロック(メルカリでゲット)
・GENTOS(ジェントス) 閃 355 【明るさ100ルーメン/実用点灯10時間】 SG-355B(旧機材からの使いまわし)

 

とにかくこれで10年戦えるバイクの近代化改修に成功だ。後は油圧ブレーキを左前に変更すれば僕の考えた最強のバイクは完成だけどメンドクサイので今度にしよう

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スローパンクで週末を棒に振った & ツールポーチ中身再確認 (211023)

土曜日の天気予報は良好、関ヶ原への輪行計画を綿密に組み立て準備。最近寒くなったので前夜にタイヤに空気を追加しておいた。始発に乗るべく早起きして準備万端整えてアパートの駐輪場へ。あれっ?前輪ぺったんこ。えーっ!リュックからポーチを取り出し交換用のチューブに装換だ!あれっ?小さい。よく見ると26インチ用のチューブだ。試行錯誤を重ねるが流石に小さすぎて装着不可。しかたない。チューブを確認するとパンク修理用のパッチが貼ってある。ここか?よく観察するが空気抜けてるような雰囲気はない。とりあえずタイヤを戻して空気を入れてみると一見、無問題

 

このまま強行突破で出かけてみようか悩むが、輪行先で万が一空気が抜けたらやだな。そんな心配を抱えながら自転車に乗るべきではないと自制して今日は諦めだ。翌朝見てみたらやっぱりスローパンクしていた。良い判断でした。アマゾンでチューブとリムテープをポチった。日曜の朝到着。ありがたいことだがこれで週末を棒に振ってしまったな。良い面を見ると、出かける前にスローパンクと予備チューブのサイズ違いが判明して助かった

 

日曜の夕方1時間強かけて、前後のチューブとリムテープをシュワルベ製に交換。中古自転車ということもありどんなチューブが使われているから分からないから予防保全で後輪もまとめて交換しておくことにした。一応タイヤに異物が刺さっていないか確認した。シュワルベ・シチズンのタイヤのビートが固く四苦八苦。パナレーサーのタイヤレバーが痛む。3本のレバーを駆使してなんとかタイヤを嵌めた。出先でこの作業はやだな

 

後輪のチューブはパッチ貼られていないので出先でのパンク修理用の予備チューブに回そう。パンクなんて久しぶりだ。シュワルベ・マラソンを常用しはじめてからは初めてかな?タイヤ交換までパンクレスで持ちますようにと手を合わせた

 

もともとついていたリムテープは初期装備にありがちななんか安っぽいPPバンドみたいなやつ。せっかくの作業なんでついでに交換しておこうと注文しておいてよかったよ。これでパンクについては安心して乗れそうだ。パンクって何年ぶりだろう?もう覚えていないよ。トレイルだと何回かあるんだけどね、棘踏んだり、リム打ちパンクしたり。

 

 

 

 

とりあえずツールポーチを再確認した。自転車変えたら携帯ツールも点検しておかないとね。盲点だったよ

 

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・ビニール製のポーチ(12x20x4cm)

・マルチツール、実質折りたたみラジオペンチ (どこかでもらったやつ、100均クオリティ)

・目薬の空き容器に入れたチェーンオイル(意外と助かる)

・タイラップ3本

・爪楊枝3本(ボルト穴の泥つまりとかのお掃除用)

・エアボーンスーパーミニポンプ (買ったけど一回も使ってない)

・グルーレスパッチ (買ったけど一回も使ってない)

・TOPEAK マルチツール (チェーンカッターとかニップル回しやタイヤレバーとか全部入りのモノ、ここでお金や重量ケチっても数十グラムの差しかないからね。安心料ってこと)

パナレーサータイヤレバー3本セット(やっぱ3本いるわ)

・29インチ交換用チューブ(もともとついていたやつを廃棄せず再利用。ダイジョブだろ)

 

これで600グラムだった。必要最低限の装備かな

 

あっ、あと米式の延長チューブポチっとかないとな。アマゾンでみつけて¥350也、福建省から発送いただき2~3週間で到着予定。儲けなんて殆ど無いだろうにありがたいことでございます

 

TOPEAK(トピーク) Hexus II