陶磁器の代名詞せともの。ようやく緊急事態宣言が開けた秋の週末、その瀬戸市の中心部にある瀬戸蔵ミュージアムを訪れた。
陶磁器の製造工程や道具、歴史を網羅した専門博物館。普段興味がないド素人だけど一度は訪れる価値がある。当地瀬戸はやきものをつくるための土・水・木が豊富にありかつ窯がつくりやすい丘がたくさんあった。その歴史はなんと3万円。現在やきもの関連の会社は130軒、従業員2000人、年間売上280億円の一大産業だ
金属が不足した太平洋戦争中は、せともので代用品として硬貨や栓抜きやボルトやナット、アイロンなども作られた。なかなか器用だなぁ。
せとものの工程は以下の通りだ。小学生の社会見学レベルだが、なかなか勉強になったよ。深川神社や、招き猫ミュージアム、昔なつかしせと銀座通り商店街、そしてご当地グルメのみそかつレストサカエも訪れてのんびりとした週末を過ごしてみるのもオススメだ
採土→製土→成形(ロクロ、タタラ、鋳込、プレス)→乾燥・素焼→装飾→施釉→焼成
瀬戸は「木節」「蛙目」といったやきものに適した粘土がとれる
製土は 粉砕 原料を砕いて細かくする
分級 ゴミを取ったり粒を揃えたりする
調合 数種の粘土や石を混ぜ合わせる
脱水 余分な水を抜く
土練 こねて使いやすいかたさにする
ロクロ成形 回転台を使って形を作る
タタラ成形 板状に切った粘土を型に押し当てて形を作る。ロクロでは作れない角型や、不定形の製品を作る方法
鋳込成形 石膏の型に泥を流し込み、石膏の吸水性を利用して作る成形方法、複雑な形や大量生産に適している
プレス成形 乾燥させて粉末状にした土を金属製の方に入れて圧力で押し固める成形方法。正確な寸法が要求される
タイルなどの建築資材や碍子、電磁器などの工業製品に多く使われる
乾燥・素焼 乾燥が十分でないと焼いたときに素地に残った水分が膨張して割れてしまう。破損を防ぎ、装飾・施釉の作業を
行いやすくするため一度素焼きする場合がある
施釉 釉薬(うわぐすり)をかける。釉薬はやきものを丈夫にし、水漏れを防ぎ、表面に光沢を出してなめらかにする効果などがある
焼成 土や顔料、釉薬は、火で焼くことにより化学変化が起こりはじめてやきものと呼べるようになる