銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

ネギを背負ったオノボリが永遠の都ローマでカモられたの巻

あれっ?おかしいなぁ、どこいっちゃったんだろう?ピン札で300ユーロキッチリ入れておいたのに綺麗さっぱり消えた。現金は全く使っていないんだけどどうしても思い出せない。俺も最近ヤキがまわっているからな、と一日の記憶を巻き戻した。あっ!ここだと問題のシーンがフラッシュバックした

観光客で芋洗いのスペイン階段をありがたやと物見遊山してスパーニャ駅からメトロA線へ。地下鉄に乗り込んだ瞬間、邪悪なローマ市民の娘さんAが何やら俺に話かけてきた。この娘さんに数秒注意が向いてしまった。結局何が言いたかったのかよくわからないまま娘さんAは車内に消えていった。次の駅に着く直前に俺はポケットから財布をボトって足下に落としてしまった。ん?とか思ったけど特に気にせず財布を拾いポケットに突っ込んだ。嫁さんが気をつけてねと言った。何気ないシーンだけど後から振り返ってみるとここだね。これ財布が帰ってきたから思い出せたけど、そうでなければ無理ゲーだわ。100%知らんうちに落としてしまったで処理されるよ

被害は現金だけなのが不幸中の幸い。こんなこともあろうかと必要以上の現金は分けてあったから旅は続行可能。ソーテーの範囲内だと涙目で自分を慰めた

翌朝またテルミニ駅で乗り換え、乗車時に誰かと軽くぶつかりゴメン。混んでるから許して。しばらくして(推定)

善良なローマ市民の娘さんBが話しかけきた「財布スラれていない?さっき男が僕のお尻のポケットから財布抜き取ろうとしていたわよ」と。すわ、またか?しかしこの娘も敵か味方か判別不能。警戒レベルをオレンジに維持したまま目立たないよう慎重に財布があることを確認し大丈夫と伝えると「よかったわ。スリが多いからね。ローマを楽しんでね」と言って消えていった

全然気づかないわ。さすが世界に誇る無形文化遺産のローマのスリ。お見事なお手前でございますなぁ