銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

宮内庁御用達三州八丁味噌カクキューを味わう

24節気では立夏。夏でございます。初夏の爽やかな陽気に誘われやっぱりチャリンコ。これしかやることはない。当面の休日の行動規範を「本と自転車旅と音楽、そしてときどきB級グルメ」と再定義しているのでまぁ問題ない。必要なのは答えではなく、探究心だ(byディスカバリーチャンネル

 

 

新しい季節を迎えるに当たりおニューのタイヤに履き替えたばかりだ。定番のシュワルベ・マラソン。42-622から37-622へタイヤ幅が5mm細いやつ。お試しかねて軽く行きたい。やっぱ新しいやつはいいわ。コンパウンドが柔らかく、乗り心地とグリップが良くなった。あとタイヤ細くしたおかげでギア半枚分軽くなった感じがするよ。プラシーボ効果バツグンだね

 

 

とりあえず深く考えずに行きたいトコリストに入っていたトヨタ会館とその先の岡崎を目指してみよう。これまた新規投資したホイールバッグをバックパックにぶち込み片道輪行モードで気分が楽ちん。名古屋~豊田間のルート最適化が完了しておらず今日もルート工作だ。上社(かみやしろ)ジャンクションから東名高速の脇道ルートを試してみたがイマイチ。信号少なめでいいのだがアップダウンが激しくダルい。その後直感に頼ってみたが結局交通量の多い幹線道路での移動となった。平野部の都市間移動はツマランなぁ。川沿いか旧街道沿いがいいんだけどないんだよね。正確に言うと飯田街道があるんだが交通量多いわりに路側帯の殆ど無い2車線なのでダメ。まぁいいいや

 

 

結局前と同じ、2時間、30キロを走り抜けて到着したバカでかい本社施設にあるトヨタ会館は休みだった。あちゃー。ま、でもまた来れるからいいや。と次へ進む。矢作川沿いに岡崎までの田舎道、のんびりしてていいなぁ。こういうの。

 

 

 

オレの薄っぺらな岡崎の知識は徳川家康さんの本拠地ということと味噌が有名であるということだけだ。折角だから味噌の本場でご当地グルメを味わいたいとググってみると「元祖三河味噌ラーメンおかざき商店総本店」なるものを発見。ここでランチにした。折角だからラーメンごときに1210円もするけど八丁味噌ベース初代味噌ごちそう味噌ラーメンを注文した。普段味噌ラーメンって食べないからイメージが味噌汁ラーメンだったけど提供されたラーメンは結構いい感じだわ。スープが濃厚でウマー!チャーシュー、味玉、メンマ、もやしとキャベツの炒めもの、のり、ネギとスープが良く絡みつく太麺。いやー、普段食べないものの美味しさを知るって幸せなことだ

 

 

岡崎天満宮へふらふら自転車を漕ぐ、特徴がいまいち整理できていないがなんか街並みや雰囲気が城下町って感じがするよ。岡崎天満宮は営業開始1690年と新しめ、定番の牛の頭をなで公式参拝を済ませた。そしてピースの二乗のアイツの前で記念写真。ググってみたけどなんかのキャラクターか?岡崎市は観光スポットの一つとして売り出したいようだけど交番の横にポツンとおいてあるだけでイマイチバエねえ。白い石像の後ろに交番の白い壁。と電気メーターとか蛍光灯とかが映り込んでしまう。これ企画もしくは承認した人写真撮らないだろう?冴えない観光スポットってのもまた味があっていいなと結局写真を取ってしまった。なんか負けたよ

 

 

そんでもって岡崎公園へ、三河武士のやかた家康館によってみる。350円也。定番の動画解説、古文書、肖像画家系図、刀剣、鎧や火縄銃、鐙などの武具そしてパネル解説という安心のフォーマット。しかしイマドキ写真撮影禁止なので全部覚えきれないよ。関ケ原の戦いジオラマ解説が秀逸だが、今週実走してきたのばかりの神君伊賀越え思いっきりスルー!一ミリもかすってねえよ。実際伊賀の地元だからさぞかし大変だったように服部半蔵の活躍とともに説明していただけで家康の本拠地では思いっきりスルー。温度差が味わい深い。なんか戦国武将っておらが町の代表だから推すって感じでJリーグと同じということに気づいた

 

 

二の丸音楽堂で翌日本番の和太鼓の練習を見学させていただき、鉄筋コンクリート構造の立派な天守閣も訪問。眺望は小牧山城の圧勝。さて次イコとおもってたら、グレート家康武将隊っていうイベントが始まった。イケメン武将3人と、娘さんの4人のユニットで、徳川4天王とその娘さんといった役どころだ。ひとり足りないんじゃないの?と多分誰もが思ったけど皆大人だった。歌って踊ってトークのアイドル的な演出。なぜか娘さんがけん玉に挑戦、ガチで失敗してムキになっていてちょっとかわいい

 

 

そしていよいよ本日のメインイベント、めずらしく食がテーマだ。八丁味噌の老舗カクキューの工場見学。明治時代に造られた国の有形文化財の社屋や味噌蔵が資料館になっていて、味噌の製造工程とその栄光の歴史を解説してくれる

 

 

ブイブイ言わせた今川義元公のまさかの1560年桶狭間の戦いの敗戦にショックを受けた早川新六郎勝久は、今川軍を除隊、願照寺で味噌づくりを学ぶ。そしてその子孫が1645年八丁村で「八丁味噌」を創業。1901年には晴れて宮内庁御用達いわゆるロイヤルワラントをゲット!味噌の保存性が評価され登山隊や南極観測隊へも提供された。八丁味噌の材料は大豆と麹と塩だけ。添加物一切なしのヘルシー食品だ。大豆を蒸して麹と混ぜ合わせる、こいつを直径2メートルを超える杉桶にぶち込み、塩と水を投入。たるのフタに矢作川の石を3トン積み上げる。要は圧力鍋だね。そのまま二夏二冬じっくり天然醸造させ美味しいお味噌の出来上がりって寸法。手間暇時間はべつとして味噌って意外と簡単なんだね

 

 

工場見学の終わりに味噌汁をいただくコクが合ってウマー!そして味噌パウダーもいただいて解散。なんか買い物しないと悪いなって感じがするがチャリで来たからお土産持って帰るのはは厳しい、よって味噌ソフトクリーム400円也を購入してみた。小学生なら絶対こう言うだろうけど絵的にはうんこっぽいが、やんわり味噌フレーバーはするがキャラメルソース味?という感じで不思議な食感だ。まぁうまいけど、他の場所じゃ買わないな

 

岡崎駅についてささっと帰宅準備。ホイールバッグ購入のお陰で輪行が手軽になった。バラしたり組み立てる作業がわずか5分程度。これ楽だわ。意外と近くて名古屋まで45分。ポンコツクロスバイクでお手がる輪行ラクショー。これぞ持続可能なエコツーリズム、実は最先端のアクティビティなんだなぁ。と家に帰ってシャワーをささっと浴びて夕暮れの心地よい風に吹かれながら低所得者向けの節税ビールを飲みながら考えているうちにウトウトしてしまった