原発銀座の目抜き通り敦賀半島を吹き抜けるプルトニウムの風が心地よい。若狭湾のリアス式海岸沿いに点在するホワイトサンドのビーチは閉鎖され人影がない死の街で絶賛営業中のプロパガンダ施設、関西電力と日本原電のそれぞれの原子力PRセンターをハシゴした
当然俺様専用の貸し切りでこんな場所に似つかわしくないベッピンさんが恭しく出迎えてくれる。ったく楽な仕事だぜ。当然彼女らのお給料は僕らの支払う電気料金で賄われている
クリーンで安全な原子力発電はエネルギー自給率4%の我が国にとってなくてはならないものだ。俺たちの安全対策は完璧だし、お前ら庶民はどっちみち自然界の放射線をたっぷりと浴びてるんだからコマケーこと気にすんな。というのが展示の趣旨
シメにエメラルドグリーンの白木海岸の向こう側にそびえ立つ夢の高速増殖炉もんじゅを眺めた。僕の年収40万年分、1兆2000億円を溶かし22年の歴史で稼働日は250日、一年あたり11日。総発電量は1億200万キロワットアワー。わかりやすくいくと自家太陽発電装置で余剰分を電力会社に売電すると21円/キロワットアワー。21億円分の電力を生み出したことになる。一万円突っ込んで18円のリターン。エリートがやることは壮大だ。さすがに諦め2016年に廃炉決定、その費用に僕の10万年分の年収3000億円が必要だ
持続可能な開発目標とかなんとか小難しい言葉を紡ぐ国連やグレタさんはじめお利口さんで耳障りのよい御高説が蔓延する。自動車の電動化も悪くないアイデアだがその電気どうやって作るんだ?山ぁ削ってダムで村でも沈めとこうか?
珍しく頭使った結果、激坂でゼイゼイ二酸化炭素を排出しすぎないよう息を止める限りチャリサイコーじゃん!吸い込まれそうな美しい海が素敵な海岸線を眺めながら夏に海水浴兼ねてチャリ旅行しながら脱炭素社会を目指そうと誓った