銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

たんとぴあ(半田・碧南の空白域を埋める旅)

すきっ腹にフレンチプレスで淹れた濃厚なコーヒーを飲んで飯を食べずにチャリってつらいぜ。正直気持ちわりい。朝はペーパードリップに限るな。二級河川天白川沿いをのんびり南下し、すき家で朝飯。お、値上がりしてるよ。ま、しゃーないよね。価格合わせのために新メニューの混ぜのっけご飯(牛なし)が誕生した。牛小鉢がないやつ。これちょうどいい感じかも。今後のチャリ飯の定番になりそうだ

 

 

常滑街道に入りロスト。古い町並みのグネグネした住宅街を走るからいつも迷うんだよね。でも結果、思わずいい感じのショートカット発見につながった。今度からここを通ろう。失敗は成功のもとだなぁ

 

 

本日最初のチェックポイントは、いつも遠くからなんであんなところにあるんだろうと眺めるだけだった聚楽第大仏。1927年、実業家の山田才吉さんにより建立。総工費現在価値で3億円、俺の給料100年分のありがたい大仏だ。お金持ちの道楽で作った鉄筋コンクリート造の大仏なんてありがたみがないんじゃないのと思いつつも、2021年には東海市指定文化財に指定されたんだって。大したものだと合掌した

 

 

初めて通った佐布里パークロードは3キロの遊歩道をのんびり流す。里山風景がわりとステキ。今日のメインコンテンツの佐布里(そうり)池梅まつり会場へ。わ、駐車場待ちの渋滞発生してるよ。俺はチャリだからヨユー。こういうときは楽ちんだわ

 

標準木というのがあって公式発表によると5分ざき。なんかしょぼいかも?と園内を散策していると、つぼみや咲きかけの梅の花が割といいじゃん。ビャーって満開で咲き誇られドヤ顔されてもなんかこっちも困るし、初々しく頑張って咲いてますと控えめな感じがいとをかし。新しい発見だ

 

 

由緒書きによると明治のはじめに鰐部亀蔵さんが、桃の木に梅を接木して五輪でうす紅色の花が咲く、佐布里梅を生み出したんだって。標準木の花は白いんだけど佐布里梅ってかいてあるし、この写真のやつなんなん?これじゃないん?とか悩む。大正期にはメーテツが観光地として推し、茶店や芸奴で賑わったんだって。現在では6000本の梅林で知多市観光協会よる梅まつりが開催されているんだと

 

その後は知多半島らしいのどかな田園風景をわざと砂利道探索したりしながら半田赤レンガ建物へ向かう。要は明治期のよくある工場って感じ。資料館は200円だけど、コンテンツもそんな感じ。写真撮影禁止なのであまりおぼえてないけど宮内庁御用達、佛國巴里大博覧會金杯受領加冨登(かぶと)ビール醸造元丸三麦酒株式会社の工場だったんだって、もういらないから更地にすんべと取り壊しにかかったところ待ったがかかり、半田市に売却、現在に至る。良い判断でございますね

 

 

半田市のもう一つの観光の目玉はミツカンミュージアムだが予約制、予約可能な日程はほぼすべて完売で羽田空港JAL/ANA整備工場みたいな感じで結局行ける可能性はほとんどない。若干ムカつく

 

ホントはカブトビールをいただいて半田駅からリンコーって考えてたんだけど、寒くてビールって感じじゃない。お土産に買おうかと思ったら瓶詰め。そんなおもてーのチャリじゃ無理だわ

 

このまま帰るのは消化不良かと存じ、プランBの衣浦トンネルを抜けてJERAたんとぴあ電力館へ。衣浦トンネルは海底トンネルで、雰囲気は川崎の扇島ってかんじだわ。このへんの海岸線は全部重化学工業の工場で正直つまらんね。工場から変なニオイの風が来るしうわって感じ

 

 

たんとぴあは、碧南火力発電所のお子様向けプロパガンダ施設。通り一遍のゆる~い展示内容でヲタには消化不良。熱源は石炭で出力410万キロワット、日本最大の石炭火力発電所。世界有数の規模というわりには詳しい解説なかったので家に帰って調べてみると世界で30番目の規模。最大は中国のツゥオケツオ火力発電所の672万キロワット。上位30の石炭火力発電所には、中国13、韓国3、台湾3と近隣諸国の皆様方が盛大にモクモクとNOx、SOxを排出、季節風に乗って本邦にやってくるってわけね。本当にありがとうございました。環境省からグレタさんにSDGs対策費用として2000億円くらい投資してなんとかしてもらえんのかね

 

 

ま、でも熱源の多様化は必要なわけで、せっかくならあと3個くらいタービン増設して世界最大の700万キロワット目指してほしいよね。久しぶりにシムシティやりたくなった。忌避施設の石炭火力発電所を置くと周りの地価がさがって、真っ黒なスラム街になる。いま考えると良うできとるわ

 


また半田まで戻ってズルして輪行戻り。久しぶりのリンコーなのでちょっと心配だったが、サクッと梱包できた。本日のマイレージは70キロ強。使用機材はジャイアント・グラビエ。適用身長170-185のワンサイズ小さめのMサイズ。コンパクトかつ軽めで輪行には楽ちんでいいわ。基本性能良くグリップをエルゴンGS1へ、タイヤをシュワルベマラソンに換装しただけのシティ・コミューターエディション。3x8のドライブトレインもまたいいよね。ミドルリングしか使わなかったけど、もう一枚ずつあるってやっぱなんか安心。テクトロVブレーキは平地では十分な制動力を発揮するが、長い下りの続く峠とかは、僕の体重では熱容量的にちょっと心配かな?またお借りして今度は課題の特急輪行に挑戦しよう