銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

清水2-東京緑1@日本平球技場

昨年から14戦連続、そして今季開幕7戦未勝利、先週5年連続となる監督のシーズン中の解任でどん底エスパルス。一方、格下ながらも4連勝で勢いに乗る我らがベルディ。心情的には逆境に苦しむエスパルスの皆さんを応援したいが、ベルディもここ10年債務超過と資金ショートで幾度となく倒産、チーム解散の危機を乗り越えて今日なんだよね。試合内容さえよければどっちが勝ってもいいやホンネを言うとゴール裏の見やすい席で観戦したいんだけど、ホーム席だけだしどうすっかなと散々悩んだ末に、やっぱりおらが村のエスパルス戦にのこのこやってくるアウェイのカモどもにお情けで準備していただいたスタジアムのすみっこのビジター末席をポチった。なんか満席。すげえな。親衛隊の皆さんは京王バスの応援ツアーで徒党組んでやってくるのか。アホやな。

 

デイワン

06:20の始発の新幹線に乗るため名古屋駅着5:40。早すぎて新幹線改札が空いてねえ。06:00オープンなんだって。落ち着け、俺。

特大荷物スペースに俺のバカでかチャリがしつらえたようにぴったり収まる。ただもし隣に人がいたら無理ゲーだわ。予約はギリギリまでまって3列シート空いていること確認してから予約実行だね

ビャーっと静岡着07:16。興津(おきつ)着07:40。身支度整え08:00ライド開始、暑くないこの時期だとスタートには悪くない時間だ

まんずは薩田峠へ。雲っとってイマイチ。ま、後でまた来るからいいよ。

そしてお楽しみの浜石岳ヒルクラ。5.5キロの道のりで獲得標高は629メートル、平均勾配11%強の本邦有数の激坂。ピストン林道だから交通量はほぼなく静かな激坂を淡々と登るが急すぎて足つき。ウーン無理。前来た時は3x10のギアだったが今回は1x9のなんちゃってフロントシングル。やっぱギア足りね。34tx36tの乙女仕様でも登れん。つぎは30t買ってみよ。トボトボ押したり乗ったりしてたけど、後から歩いて登ってきた御夫婦に置いてけぼり。んーなんか敗北。まあ1時間半くらいかけて707メートルの山頂へ、無事に富士山の御尊顔を拝見。この眺めのあるなしで充実感が大きくかわるよね

ヤマ降りて、人気の浜のかき揚げ屋着、11時前に150人以上待ってるよ。パス。プランB、ごはん屋さくら、30人くらいお店の前にいる。桜エビのかき揚げって大人気なんだね。でもまぁなんかかき揚げって酸っぱそうだしそこまで食べたいかと涙目でもう一回薩田峠へ、今度はいい感じ。来てよかった

13時過ぎに現地入り、応援合戦始まっとるやん。ゴール裏隅っこのビジター席からピッチを見下ろす。やっぱ専用スタジアム、なかなかステキだ。試合開始後数分でヴェルディがセットプレーから先制。おっ、イケイケやんと期待が膨らむもその後は格上のエスパルスがボールを支配。個人の技量とガッツはエスパルスが勝ってるね。ただ決定機を作れず盛り上がりにかける試合展開だ。選手たちもイライラしてるのかラフプレーが多くなってくるが、審判の技量が足りないということが徐々に判明した。ん?とかえっ?とかいう明らかな誤審が目立つ。選手も審判に対してぶちキレて判定が怪しくなっている。ゲームコントロールできなく試合がグダグタ。誰この人?と急遽ググってみるとワールドカップ初の女性審判なんだって。JFA4級審判の僕からすると雲の上の存在なのだが主審を務めるには厳しい感じがしたよ。ちょっと今後の動向注目してみよう。同日、他の試合でノーゴール判定というやっちまったやつがいるようだから今日のグダグタはあまり目立たんだろう

でこのまま終わるかと思った前半のロスタイムカウンターキメられ同点。トホホだぜ。後半もエスパルス優位の玉蹴り合戦が続き同点のままこのまま終わっちゃうの?サイテー。勝敗がつかないってやっぱサッカーは欠陥スポーツだわ。延長しようがPK合戦しようがきちんと最後までやれよ。と思ってたら後半45分にセットプレーからサクッと決められ万事休す。日本平球技場が15試合ぶりのエスパルスの勝利に湧いた!試合終了後ゲートが開放されたのできれいなスタジアムを一周見学した

なんとなく思いつきでMSFS2020にも収録されている美保飛行場へ。もう使われていないのかな?結構荒れている土砂が堆積し始めている。帰りしな鐘庵本店へ寄ってみる。やっとありついた当店オススメのかき揚げそばと丼を注文。サクサクうめえと堪能していると、新しいお客さんと女将さんの会話が聞こえてくる。かき揚げは普通のやつと駿河産のやつどっちにします?普通のやつは台湾産だけど美味しいよとおっしゃっている。げ、おすすめメニューのかき揚げは台湾産なの?とメニューを二度見。たしかにかき揚げ380円、駿河湾かき揚げ780円と値段が倍違う。余計なこと言わんでよろし。でもかき揚げにしちゃうとそんな変わんねんじゃね?とか思った。由比の大人気桜えびも実は台湾産だったりしてという疑義が生じた。ま、ブラインドテストされると俺にはわかんねだろな

 

 

デイツー

日本平からの夜明けを拝みたいと4時過ぎ出発。日本平ヒルクライムは5キロで300メートルないくらいの楽勝な感じ。すこしオレンジ色に染まってきた夜明け前の空に優しく浮かぶほぼ満月の月齢17.4のお月様を眺めつつ、目覚め始めた鳥さんが360°のドルビーサラウンドで歌声を奏でる。いままでに2番めにいい朝だ。一番はやっぱり乗鞍。これは格別。途中開けたところから我らがマウントフジがどーんと頼もしげに鎮座されてる。思わず三跪九叩頭の礼をとる。

無事に日の出前に日本平夢テラス着。すんげぇ。ジス・イズ・ニッポンって感じですわ。来てよかったとしか言いようがない。いやー泊まったかいあったわ。途中でカメラマンが陣取っていた茶畑越しの富士山も絵になりそうだ。いつかはとまってみたいホテルナンバーワンの日本平ホテルのロビーからも富士山を堪能する。一泊10万だって。おれが昨夜泊まったカビ臭い清水の木賃宿の25泊分。駐車場の車が高級車ばっかだわ。

そして清水から海沿いに大崩海岸経由で焼津へ。よおこんなとこに道作ったわ。そういや反対側の新潟、富山県境の親不知も似たような感じ。やっぱいつかは糸魚川静岡構造線を巡るライドをしよう

朝七時から営業している小川港魚河岸食堂で朝食、おすすめの酢飯の海鮮丼。あさからうまいわ!その後は御前崎を目指す。牧之原市で空港の案内標識が。こんなところに静岡富士山空港よお作ったわ。一日9便だって採算取れないだろうね。国道を走っていると太平洋湾岸自転車道の標識があったり消えたり。なんか中途半端感あり。御前崎はイメージ通り西風が強い。心が折れそう。

まぁなんとか世界で最もあぶねえ浜岡原子力発電所着、例によってプロパガンダ施設を見学。通り一遍の展示に注目すべきは燃料容器の実物大模型。これなかなかいいわ。あとは安心の東芝製原子炉制御盤の展示。いろんなボタンが付いていて、にっちもさっちもいかなくなった場合にも安心の自爆コマンドも装備されている。福島のメルトダウンから開店休業が続く。10年間で1兆円が溶けていった。この辺の海岸を走っているところどころに十数メートルのたかさの展望デッキみたいのがある。富士山の展望台?とか思っていたら津波の一時避難場所なんだって。やっぱやばいわこの辺。メルトダウンしたら放射性物質遠州灘名物の西風に煽られ富士山や関東方面に絶賛撒き散らされるって感じなのかな。あと特徴的なところでは、展望台があって発電所施設を一望できる。もっともらしく安全上の理由から撮影禁止、でもグーグルマップではバッチリうつってる。頭隠して尻隠さずってやつ。一度は来る価値のある場所だ

ちょうどお昼になったので近くのレストランのおすすめラーメンと浜松餃子セットを頂く。浜松餃子って丸くならべて焼いてもやしを茹でたやつをトッピングするのが特徴なんだって。うまいけどもともと餃子ってうまいよね。もう帰ろうかと思ったが、JRの駅が遠い、掛川か浜松。ま、せっかくだし初志貫徹すべく浜松を目指そう。なにもないけど軌跡を残す。これ重要だ

30キロ教の道のり全部向かい風。いちいち信号に引っかかる。ああ心が折れていく。コンビニで買ったソフトクリームを食べている途中で落とす。かなりキテる。マジヘロヘロになりながらなんとか137キロ走りきった。ふう

浜松からは新幹線。特大荷物を予約すると1000円余計にかかるからケチって自由席にしてみた。こだまは結構空いていて思った通り最後尾の3列シートを占拠できた。特大荷物持ち込み料金取られるかな?と思いながら息を殺していたら特にお咎めなし。成功!

静岡J2三国志アウェイツアーを締め括る秋の磐田戦では、いよいよオクシズ東俣攻略を目指す。分断された大井川鐵道は多分もう復旧しないから2泊3日の旅になりそうだ。これで静岡遠征を締めくくろう