銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

播磨・但馬・丹後自転車縦走

Day0

4時間半かけてドンコで姫路着19:30頃。米原からは新快速で一本、楽ちんだ。
がらがらの街中華で肉炒め定食をいただく、TVでは阪神戦。たまたま見つけたトップバリュで偽ビールとミックスナッツをゲットして、今回初トライの快活CLUBへチェックイン。鍵付き個室マットタイプ。カードキーを渡され入室、おお、割と広い箱。横になってみるとマットエリアで200x150cmくらいあり意外とゆったり。スクリーン上部に棚が組み付けられていてそこで荷物を広げられる、これ便利。清潔なシャワーでさっぱりし、ビール飲みながら多分10時前には寝落ち。翌朝3時に自然起床、フリードリンクをいただき、漫画・雑誌エリアをチェック、ただ普段ほぼ読まないためこれは刺さらなかった。部屋に戻りネットで天気や観光情報をチェックして出発。深夜パック料金が適用され2110円。うわっ、これ全然ありだわ。下手な個人経営の安宿なんかよりよっぽど良いクオリティ。ただ駐輪が課題で事前に有料駐車場や地球ロックが可能な場所をストビューで調査しておく必要あり

 

 

Day1

4:30発うっすら明るくなってきた姫路城へ。俺様専用、2~3枚写真におさめて播但線沿いを北上開始。割と小さな中心街をぬけるとすぐ地方都市の風情がただよう。ただ福崎駅までは国道に沿ったため正直楽しくない。そこから先は街道筋をたどる

 

クネクネしたセンターラインのない1.5車線。重厚な瓦葺きの昭和中期様式の日本家屋、郵便局、通学路表示、バス停、小学校、たまに走る農作業用の軽トラなど定番アイテムが並ぶ集落を繋いでいく、空高くひばりがさえずり、カエルがのんびり鳴いている。たまに漂う堆肥のかほり。こういうのでいいんですよ

 

 

非電化単線の鉄路沿いの街道筋をのんびりと北上していく。マカダム式舗装が現存する銀の馬車道跡を見学した。割とショボい。100m程しかないしなんか中途半端に消えていくし、割とがっかり観光地ランキング上位になれるのでは。市川沿いに推奨サイクリングコースを遡上すべくちょっと戻り、鉄道が並走するため斜度が一定かつ軽めで、すごいごきげんな快走路だ

 

 

生野銀山の入場料は1000円と高め。年間通じて12~13度と涼しい、1キロを越える観光坑道にいろいろな展示がある。営業開始は807年と老舗、代表的な鉱脈ははば、70センチ。一トンあたり銀が580グラム、鉛4.84、亜鉛8.39%を含むんだって。併設する資料館に鉱石が置いてあるが、ド素人にはさっぱり見分けがつかん。ようみつけたわ。鉱夫のことを下財って蔑視用語?、ま、おれも現代の下財みたいなもんだけど。あと、刺さったのが太閤水。1577年、後の豊臣秀吉公が見学した際。この水うまいね、茶を点たという、時代を超えて下財の俺にはありがたすぎるお水で手と顔をあらいさっぱり。ん~、気持ちよか

 

 

鉱脈は地上にも露出しており、露天掘り跡も見学しわりと勉強になった。お高めの入場料の価値あり

 

 

街で昼食、個人経営のカフェ。俺の他に常連さん一人。自然と雑談が始まり、どこから来てどこへ行くとか、定番の会話を楽しむ。驚いたのはこのあたりは夏は涼しく、エアコンなんて年数回しか稼働させないんだって。ランチ700円を支払って、おおきに、きいつけてなぁ。とお別れ。おお、おおきに文化圏

 

野峠361mを越えると、但馬だ。円山川沿いの国道や街道筋をたどり池田城着、じつは10年ほど前、ドライブ旅行できたことがある。駅裏登山道を30分かけて登頂、割とフラフラ。標高353m、ゼッケーの山頂の城趾はコンクリート舗装の歩道が整備され歩きやすいが風情がないなぁ。こんなんあったっけ?このお城も豊臣秀吉公が10日で18城落としたというなかの一つ。たしかに難攻不落とは一言も書いてなかった

 

 

その後は暑すぎてだるくなってきた。円山川リバーサイドラインをがーって下り城崎温泉(きのさき)へ。全く期待してなかったけど、わりと人気の温泉地で、例によって外国人観光客がわりと多め。下駄に浴衣をまとい、湯上がりの柳通りを散策し情緒を楽しんでおられる。僕も温泉に入り疲れを癒やす、あつすぎずのんびりできてサイコー。相部屋のドミトリーに宿泊、僕以外の2人は外国人バックパッカー。ロビーでMTB乗りのオーナーさんと雑談した。割と楽しい滞在だった

 

 

 

Day2

3時過ぎ自然起床。コンビニで朝食を買ってきてロビーのテーブルで荷物をまとめる。4:15発、誰もいない超田舎道を激走。影ができないくらいの今日は曇り空でちょうどいいよ。マジ快適。峠を越えると京丹後市、丹後だ。貴重なコンビニで味噌汁+おにぎりの補給しつつ、最初の訪問地、琴引浜へ、おっ、鳴き砂の感覚が不思議。砂に含まれる石英同士がこすれて鳴くんだって

 

 

その後は山陰海岸ジオパークの海沿いを走る国道178号を激走、100番代の地方国道だが半島だけにトラック・ダンプなどがおらず快適だ。ただし海岸段丘がつづき、思ったより足が削れれていく。

 

 

途中、静御前の出生地の集落が合った。だれだっけ?と記憶をたどり確か源義経の嫁はん?だったかなと走り抜ける。ま、はっきり覚えてないけど、ここから京都で歴史デビューなんて超玉の輿だよね。うれしかっただろうなぁ。丹後松島とか海沿いの絶景をたのしみながらすすむ。やっぱセオリー通り半島は時計回りのルートにしといてよかったわ

 

 

いきなり似つかわしくなく目立つ航空自衛隊と米軍のレーダーサイトが出てきた。米兵もいるし、こんなところで何やってんだろう?と考えていたら気づいた。多分これ、Jアラートだ。飛翔体がどうのこうのってやつだ、たまには撃ち落としてほしいぜ

 

近畿最北端の経ゲ崎灯台を見学し、今大人気コンテンツらしい伊根の舟屋へ。沿岸に立ち並ぶ家に直接漁船が係留されている。通勤時間ゼロってやつ。観光客が多いね。ランチにしようと思ったら1800円。ん~。パス

 

沿岸沿いを走っていたら、超ローカルスーパー発見。お弁当を購入した。海を見ながらのんびりいただく。わりと幸せ。コンビニや観光地のレストランよりこういうほうがいいね

 

 

その後、天橋立グラベルを走り抜け、観光客で混み合うビューランドのリフトで展望台から「股のぞき」して飛龍を確認し天国へのパスポートをねだった

 

13:29発福知山行き京都丹後鉄道で7時間の鉄道旅での帰路についた。JRへの乗り換えの福知山で観光案内を物色。次回は丹波エリアかなと思いながら、丹波の山々を眺めた。15:00時過ぎに雨が降り出した。プシュッとサッポロ黒ラベルを開け、持ってきた600ページ超えの文庫本の続きに取り組んだ