銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

初冬の追懐

ふと手に取った、自転車で世界一周に7年半を費やしたという旅行記を一気読み。誰もが一度は夢見る世界旅行を自転車で成し遂げた、自転車乗りの僕からすると非常に羨ましい限りなのだが、非日常を日常として過ごす日々での慣れや飽き、迷いも表現されていた

 

情報過多の現代で、世界は未知にあふれているという。実際にそこに行き、この目で見るまではフロンティアだと言い切る。その好奇心や探求心、感性を大切に持ち続けたいと思った

 

体力、行動力、無鉄砲さのある若いときにこそ長旅や放浪、冒険をしておくべきだ。僕にはそんな旅には縁がなかったし、これからもないだろう。時々現実逃避的に想うような憧れのままで終わってしまった

 

優しく降り注ぐお天道様の光のもと落葉積もる初冬の公園のベンチに一人腰掛け、トップバリュ仕入れてきたお惣菜のハンバーガー片手に低所得者向け節税偽麦酒のキング缶のプルタブをプシュッと引いた

 

冴えない人生だけれども、遠い昔、上海・マニラ・香港・クアラルンプールと11年半に渡って暮らしたこともあった。北米や欧州はホントあと一歩のところでやっぱり手からこぼれ落ちていった。まぁでも当たらずといえどもファールチップくらいにはかすったんじゃないか?ポンコツなオレなりに頑張ったんじゃないの?と今日は機嫌よく褒めてあげよう

 

300円の入場料で敷居が高く、なんとなくいままで行けていなかった徳川園をようやく訪問。俺様専用行ったことあるぜマップに新しい印をつけた。手の届く範囲でこれからも週末の小さな旅や冒険を続けるのだ