銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

第十三候 清明・玄鳥至 ふるさと沙羅林道で進退窮まる(敗退)

二十四節気清明とは「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略したもので、「すべてのものが清らかで生き生きしている」という意味なんだって。初めて聞いたけど最高の季節じゃん!

 

ぴりりとほどよく冷えたホンっと気持ちいい朝。電車代節約のため清州駅まで自走してみることにした。5時前の名古屋市内のストリートは俺様専用。サクサク進むといいたいが几帳面に方格設計された道路は交差点の信号多く結構引っかかり思ったより時間を消費

 

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すき家で混ぜのっけごはん朝食をいただいたあと途中夜明け前の桜の清洲城を写真に収める。絵になるぜ。若干道を間違え清洲駅着は05:35。次の電車は05:45と06:17朝の30分は大きいねとソッコーで手際よく輪行バックに詰めてみると05:42に完成。やってみると7分か。無事に電車に乗れた。小さい駅だと最悪10分前でもギリギリのれることが分かった。食事込みで1時間半弱走行距離20キロ。ウォーミングアップとしてはちょっと重たいね

 

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穂積駅で降りて揖斐川沿いを遡上、いい感じなんだわ。まだ雪の残る伊吹山と本日の主要攻略目標池田山が近い!朝日に伸びる僕の影が絵になりそうだと思って写真撮って家帰って見てみたらショボ

 

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グーグルマップで見つけておいた最初の訪問地、日本一うまい水。ちょっと楽しみにしていたけど日本一うまい水って書いてあるだけの公園によくあるタイプの水飲み台。もっともらしい能書きがあるわけでもなく誰も使った形跡もなくドライ。こんなの言ったもんがちじゃん?実際飲んでみたけどフツー、ま。ほんとに旨けりゃ地元の人が水汲みに来るよね

 

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粕川沿いに針路を変更。渓谷にそう道路で見下ろす清流はめちゃ綺麗!こういう場所で渓流釣りをしてみたら気持ちいいだろうな。と思った。親水公園的なものはなく水面へ降りることができなかったよ。ちょっと残念。途中、マーキングしておいた潤いの泉によってみる。朝から老夫婦が他人に目もくれず湧き水を大量に採取中。多分一週間分。10分ほど待ったけど一向に終わる気配なく待ちくたびれて諦めたよ。地元の人がわざわざ汲みに来る水こそ本当はうまいんだろうな。また来ることもあるだろう

 

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で本日最初のお楽しみ。岐阜のマチュピチュへ取り付いた。俺様専用の天空の遊歩道を登り標高を300メートルほど獲得してゼッケースポットへ。わお、控えめに申し上げてサイコー!超インスタ映えする景色だ

 

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その後は清流沿いを淡々と登っていくパターン。通行量殆どなく気持ちEぜ。途中すれ違うクロスバイクサイクリストに挨拶したら女性だった。こんな場所に一人で?って感じ。今日はサイクリスト3人とすれ違ったが全員挨拶。なんかいいね。伊吹山を水源とする谷筋の道を淡々と登り稜線が近づいてきた。岩手峠に到達したよ。標高とかの目印全くナシ。家に帰って国土地理院の地形図読みで530メートルだ。三叉路になっていて、関ケ原方面と池田山山頂方面を目指すふるさと沙羅林道。池田山を目指すオレはちょっと休憩した。ここで気づいたけどパワーエサ持ってこなかったな。何となくガス欠寸前、大丈夫かな。なんか疲れた

 

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岩手峠からは下り、えっまた登り返さななきゃなの?まぁいいやガーッて下ってまた登り。結構キツー、やばい足攣りそう。脱水症状の兆候だ。ちょっと休憩。でも500mlのボトルの水はもうない。ちょっとずつ敗退の選択肢が頭をよぎる。ここまで来てもう少しで池田山なのに。ここで引き返せばサンクコストがもったいない。決断を先送りし泥沼化。某国での侵略戦争もサクッと勝利を手にするはずが思わぬ苦戦で泥沼化。振り上げた拳のおろしどころが見つからず停戦を決断できず亡くならなくていい命がなくなっていくんだなぁ。

 

また少し登る。何回か繰り返す。もうダメ。敗退しようか。本格的に状況評価を始めた。池田山まで残り6キロ。標高660メートル地点。あと270メートルも高度稼げそうにない。敗退するにしても登りあるしね。チキンルートはなし。悩む。ただ敗退決めて関ケ原方面に降りたほうが駅まで近そうだ。また来ることもあるだろう。とりあえずUターンして登ってきた道を下る。そして登りはチャリを押して歩く。久しぶりだなぁこんなの

 

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名古屋方面なんだけど霞んじゃってるね。秋にまた来よう

 

休み休みもときた岩手峠まで戻ったが、そこから先がまさかの登り。峠じゃないじゃん。まぁでも敗退決めた以上しょうがないよね。押して登る。途中で今まで来た道が君が代街道ということを知った。へぇー、後で調査。そしてほんとの峠に来て愕然とした。下りは工事による全面通行止め。通り抜けできませんだって。うわ。また戻って池田山目指すしかないの??オワタ。MTBerのときはこんなの挨拶代わりだろ?と平気で乗り越えていたが最近はコンプライアンス意識高めで基本守るようにしている。でも体力的にもうどうにもならん。怒られるやつだけど強行突破しよう。なんか言われたら事情を説明して通してもらおう。結局敗退ルートを事後分析した結果5.7キロ、220メートルの登り。あんまり変わらんかった。先に知っていればともかくしょうがないよね

 

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平均9度の激坂をくだる。路面は落石や舗装が荒れており結構気を使うよ。半分意識遠くなりながら淡々とくだっていたらショルダーポケットに入れていたiPhoneが派手に飛んでいった。やっべ、流石に傷だらけでぶっ壊れたよな?と思いながら拾ってみるとバンパーケースが利いたのか特に画面割れもなく傷もない。おお、ラッキー

 

ラッキーと思ったけど、これは警告だ。事故の前にはヒヤリハットがある。このことだろう。落車や単独事故に気をつけろという警告だよ。慎重にくだる。早く麓に降りたい。無事下界に到達。一旦休憩。関ケ原駅までもう少なんだけど、なんかガッツリ食いたい。コンビニじゃやだとググってみると去年、関ケ原自転車散歩で寄った天下茶屋がそう遠くない。よっしゃ。そこに決めた。


もう午後二時過ぎ、ふぅ。お店の前に幟が立っている名古屋名物味噌カツにしようとお店に入ると女将さんが、もうご飯なくなっちゃってね、うどんかそばしかできないのよ。それでもいい?って申し訳無さそうに言う。うー。無理。あーごめん、また来ますわ。と退却、PlabBの台湾料理店へ向かった

 

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無事台湾ラーメンと台湾チャーハンのセット@¥750を注文。程なくして提供されたランチセットはチョー美味しそう。まずはスープを頂く、水分が身体の細胞組織に吸収されている感じがするよ。まさに五臓六腑に染み渡るって感じ。おいしくてラーメンだけを半分ほど食べちゃったよ。チャーハンは普通の五目チャーハンに台湾ラーメンが載っていたボソボソの肉が混ぜてあるだけ?これって中国だと揚州炒飯っていうのかな?グーグル先生に聞いてみた。肉味噌っていうんだって。おいしい。

 

台湾ラーメンは、醤油ベースのスープにニラ、もやし、肉味噌、鷹の爪でピリリと辛めに仕上げてある。台湾チャーハンは、普通の五目チャーハンに肉味噌。辛さはなくセットで食べると絶妙だよね。スープまで飲み干し完食!わぉ、体中に力がみなぎってきたよ。おまけのコーヒーを頂きながら電車の時間をチェック。1時間に二本か、14:57垂水駅発の電車で帰ろう


朝飯まえに鼻唄歌いながらよく登っていた陣場山(標高855m)と和田峠(標高690m)に毛が生えた程度だろ?とたかく食っていたんだが、久しぶりの大敗退ライド。いやまぁとにかく無事に返ってこれてよかったよ。振り返りで反省しておこう

 

①補給品持ってくる考えがゼロ(パワーエサなし、ボトルケージに刺した水500mlのみ)完全忘れていたよ。結局この日岐阜県は今年初の夏日(25℃超え)
②林道の通行止め情報を未調査。また春先なので落石が路面に転がっていて危ない
③服装。カーゴパンツにしたけど、ヒルクライムで疲れてくるとナイロンベルトのバックルがお腹に食い込み痛い。愛用しているナイキのランニングショートパンツに着替えよう。ザックのバックルも擦れて痛い。疲れすぎるって何にしてもだめだね

 

そういえば朝すれ違ったクロスバイクのサイクリストは、池田山→ふるさと沙羅林道→君が代街道なんだな。空気の澄んだ秋に再訪しようっと