今日も気持ちいい秋空だ。金沢市街から約30km、2時間。憧れの千里浜なぎさドライブウェイに到着。バイク雑誌の定番企画、日本の走りたい道で絶対上位にランクされる名道だ。日本海の荒波に洗われ砂の粒子が細かく水を含むと固く引き締まることから普通の自動車が通行できるという珍しい場所だ
爽快感あふれる広々とした海岸を走る。自分の愛車やバイクを波打ち際に止めて記念写真を取る人や、アウトドアチェアをおいて釣りを楽しむ人など思いのままに楽しんでいる。八戸ナンバーや鹿児島ナンバー、全国から訪れるロードトリップの名所なんだ
オフロードバイクが気持ちよさそうにまっさらな波打ち際にスラロームで軌跡を描いていく、うらやましい!チャリだと流石に砂地が重くて汗カキカキのろのろしか進めない
ゼイゼイ言いながらビーチステージをクリア、近くのすき家で定番の混ぜのっけご飯定食をいただきながら、これからどうしようか考える。今日はもともとこの後富山県の氷見へぬけて世界で最も美しい湾クラブメンバーの富山湾岸サイクリングコースを楽しみ輪行で戻ってくる予定だったが、天気は良いが湿度が高い。雲が出そうだ。ググってみる
立山映像ライブカメラなるものを発見。富山市からの立山連峰のライブ映像が見られるとのこと。ビミョーに雲がかかっていてイマイチだ。パス。またの機会をまとう
www.toyamashi-kankoukyoukai.jp
グーグルマップを見てみると宇宙科学博物館コスモアイル羽咋がちょうど開館したところ。開館8時半とこの手の施設にしてはえらい早い。まぁ、これもなにかの縁だろ。あまり期待しないけど寄ってみるか
市立競技場コンプレックスの一角にあり、正直ようこんな場所に作ったな。いわゆるハコモノ行政ってやつ?と内心バカにしつつ外観写真を収める。青空にUNITED STATESと書かれたロケットが映える。比較的ロケットヲタだけどよお知らん。
近づいてみるとマーキュリー・レッドストーン・ロケットだと。ロケット胴体は実際に使ったものが展示されている。意外なところでいいもの見たよ。入り口のポスター掲示板に『どうせレプリカでしょ?とか思っていませんか』と心を見透かすような挑戦的なポスターが貼られているそして、『ド田舎の博物館に何が起きた!?』と刺激的な副題
こういうノリ正直好き
500円を支払って2F展示室の入場券を購入。3Fにはシアターがありセット価格で900円だが、この手のオーディオビジュアル系の展示は好きじゃないんだ。実物を見たいよね。切符売り場のおばちゃんは階段はそこから、エレベーターは奥に。ぜひ一度試してとオススメされたエレベーターのギミックはほっこり系。嫌いじゃない
2階に上がって最初の展示物は1961年4月12日に人類最初の宇宙飛行を成し遂げたソビエト連邦のボストーク宇宙船。これなんとモノホン。チャチィ、ようコンなんで宇宙旅行を成し遂げられたものだ。「地球は青かった」と歴史に刻まれるセリフを残したユーリ・ガガーリンは当時27歳。農家に生まれ宇宙を夢見てついに人類初の宇宙飛行を成し遂げた。その後試験中の事故で34歳で死去。まぁでもいい人生だったに違いない
一方アメリカは遅れを取っておりマーキュリー計画(1959-1963)で宇宙初飛行はグレン飛行士により翌年の1962年地球を3周した。セリフも人名もピンと来ない。やっぱ一番じゃないとだめなんだよね。蓮舫さん。ロケットの推進力の限界でカプセルの重量に制限があり搭乗員の身長・体重は180cm以下、82kg以下に制限されていた
パネル解説とビデオ解説を丹念に読み込む。当然こんな田舎なので俺様専用。なかなかいいぞ。
限られた展示スペースを技術史というよりも人類の活動にテーマをあてた感じ。人工衛星、アポロ宇宙船、ボイジャー。SETI。UFOなどそれなりに独自性を出した展示内容は正直面白い。とにかく俺様専用なのでビデオブースを占領しすべてのビデオを丹念に視聴した。肯定派、否定派の意見も乗せておりなかなか好印象
一時間半くらいかけて十分に堪能し、さて次はどこ行こう?ググる。国指定史跡、標高300メートルの七尾城跡が良さそうだ。サイクリングと山城は相性がいい。ヒルクライム兼たいてい景色がいいんだよね~。クロスバイクに乗り換えたしこういう思いつきの旅もまた善し。1577年に上杉謙信により落城。北陸地方は上杉謙信のシマだったんだな。駐車場に自転車止めてパンフレットをいただき10分くらい登ると七尾湾のゼッケー。これいいわ。来てよかった。ベンチに座ってのんびりとしてもうええわ。帰ろ。とヤマおりて輪行で金沢へ退却
旅のアルバム