銀輪日報

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バテッドフレームティアダウンとエンド金具の効果を調べてみたよ

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我が旧車のTrail29、廃車から2周間でステム、シートポスト、フレーム以外は処分がついた。捨てる神あれば拾う神ありだ。手取りで一万三千円ほど。全国の神々を結びつけるフリマアプリ様様だ。フレームは残ってしまったが神奈川県の防犯登録したままだし解除の方法がわからないし売りさばけるアテもなく部品取りにもできず手元に残った。このまま粗大ごみで捨てるのはチョットもったいない。廃棄前に恒例の感謝の気持を込めて分解検査を実施。その前に気になっていたエンド金具の効果を調べてみた。結果、90kgの僕が後ろ三角に体重をかけてもビクともしない。変形する気配なし

 

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次、エンド金具を外して体重をかけた結果やっとこうなった。

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その他いろいろトップチューブとか、ダウンチューブとかシートステーとか踏みつけてみるも人間の体重くらいじゃびくともしなかった。凹みもしない。結構頑丈でフレームが曲がる応力が加わる次点で人間様の方が無事でないような気がする。この実験結果から明らかなエンド金具の効果を確認できた。フレームって結構頑丈だわ。ただ繰り返しの曲げには弱く、なんとか手で曲げられる程度まで切り込み入れてグニグニやると数回であっさりと逝く

 

定番の分解チェック開始。金鋸でギコギコ切るとアルミの板厚2mmのパイプを使用していることがわかる。参考までにアルミ缶の厚がコンマ1mm。パイプの中央部を切っても板厚変わらず。ん?中央部の板厚を小さくして軽量化するバテッドチューブ使っているんじゃないのか?と切り刻んでいく。結構頑丈で縁石にパイプを乗せて体重をかけたくらいじゃビクともしない

 

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バテッド部分はダウンチューブの上側で1mm強。若干薄くなってる。ま、嘘じゃないこと判明。

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ダウンチューブのみがバテッド管だった。後は厚2mm。強度的に仕方ないのかね。

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あとはいろいろ観察。なかなか美しいなぁ

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どうやってこんな複雑な形状のパイプ加工をするのかというと、多分これ引抜き加工だ。日本伸管株式会社のホームページを参考くださいね

 

www.nihonshinkan.co.jp

 

おっと質量の計測を忘れていた。おおよそ1200グラム。体積にして444立方センチメートルだ。ビールのキング缶より小さい。ロンドン金属取引所の三ヶ月先物相場でアルミ地金が$29.24もする。フレームの材料の地金代だけで4000円くらいすんのか。じゃ、スクラップ屋での買取相場を調べるとキロ110円くらい。アルミ缶だとキロ180-190円。いい値段だね。アルミ缶一缶15グラムだと。一缶あたり1.2円か。ホームレスの方々のいい収入元だな