銀輪日報

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Trail29(2014/03-2021/08 28,667km)ヒストリーと自転車の寿命について考えた

7年5ヶ月僕の愛車だったTrail29を泣く泣く廃車決定した。その理由はフロントフォークのブレーキジャダー。剛性不足でブレーキング時にフォークが前後にがたがた震える。特に下り坂で前荷重のときに顕著に現れる。ストレスだしちょっと怖い

 

どう調整しても改善しない。フォークの上下の摺動部も体重をかけると少しガタつく。フォークの展開図をみると多分スリーブが摩耗したためだろう。一度もまともな整備していないから7年乗れば十分寿命、交換時期だと考えられる。初期は結構ダートトレイルでこき使ったしね

 

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しゃーない。買い換えるか。フォーク交換にはパイプカッター(約1100円)、下玉押し工具(最安物でも1800円、塩ビパイプで代用もできるようだが)スターファングルナット圧入ジグ(安物でも1000円)と専用工具系が痛い。安物買ってもそれだけで4000円。多分一回使って工具箱の肥やしになるだけ。自転車屋で交換すると5000~7000円。もろもろ考えるとこの機材買ってから初めてになるが自転車屋にお世話になるか

 

近くのお店によってみるが交換用のフォーク在庫はないし、同クラスの安物サスでももろもろ2万超え。後何年乗れるかわからない自転車への投資には痛い。持ち込みでも作業はしてくれる(見積もり7000円)とのことで一旦撤収。ネットで通販考えるもいいものがない

 

中華の安物アルミニウムリジッドフォークに興味が出るが26,27.5,29兼用のサイズで肩下サイズが書いていない。このまま交換するとフレームのジオメトリが前下がりに大きく狂いそうだ。やっぱ、フロントフォークは現物合わせで交換したいなぁ

 

丁度22年の新モデル発表前の時期で新品のバイクを発注するには微妙な時期、出揃ってから散々悩んだ上発注したい

 

さらに中古で使えそうなフォークが出品されていないかと探してみると、中古の自転車が代替案として急浮上してきた。ローエンドの経年マウンテンバイクに追加資金を投じて延命するよりも、もう少しお金を足して中古をリストアしていくという選択肢が俄然魅力的になった。自分でも思って見なかった方向転換だ。結局、中古自転車を手に入れこのマウンテンバイクは廃車となった

 

結局購入時から交換せず使ってきたパーツは以下の通りだ、自転車の骨格と言える部分フレーム、フロントフォーク、ハンドルバー、そしてシートポスト。特にフォークとフレームはジオメトリと自転車の性格を決める重要な要素。エントリーグレードのバイクで、ここの交換が必要になったら実質廃車と考えるべきだ。逆に言うとそれ以外のパーツは消耗品。外しておいて転用か予備として取っておける。

 

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この機材のヒストリをまとめた。このマウンテンバイクで結局28,600kmのスポーツ走行とログを取らない買い物チョイノリ、年間4,000km弱。7.4年。残念ではあるが十分に使い倒したと思える

 

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最後に近くの公園に行って記念写真を撮った。フォークのガタ以外はスムーズに動作するよく手入れした機材であと数年は乗るつもりだった。僕も7年分歳をとって相応に体力は落ち、トレイルへの情熱も冷めつつあり、ライドの指向性もサイコンを取っ払ってスロー&イージーへと変化した。諸行無常。人の一生で7年は大きい。新しいバイクで気分一新して出直す時期なんだろう。ちょうど立秋の最終日だ。朝に晩に季節の進みが感じられ秋の足音が近づいてくる。日々着々と季節は進んでいく。なんとなく僕の人生のステージと同調するような感覚を覚えた

 

結局ありきたりの結論だが、自転車の寿命はほぼ乗り手が決めるものだ。究極的にはメンテナンスにお金をかけて長く乗っていくか、数年使って乗り換えていくか。二つに一つ。PCやスマホや他の工業製品、電気製品と同じ。現行機種の前は2008-2014の6年で買い替え、これも結構ハードに乗り倒しフレームにクラック発見であえなく廃車

 

僕の2回の経験から言うとアルミニウムフレームのマウンテンバイクの寿命は6~7年だ。乗り手のガタイが大きく90kgはあるしオフロードで車体への負荷は多いし、アパートの駐輪場で保管。結構タフな使い方と言えるのだろう。大きな事故につながらないうちに不具合を発見でき廃車を決めたのは良い判断だと言える

 

次機種は長寿命だと言われるローエンドのクロモリフレーム。だからこそ中古でもいいやと思えた。クロモリフレームは溶接で修理が可能という点がウリだが、よくよく調べてみるとちょっとした修理ですぐ数万円。買い換えるか悩むような金額だ。自転車愛好家として愛車を大切にメンテし乗っていきたいとは思うが、必要以上のお金をかける余裕はないんだよなぁ。自分でメンテナンスしきれるうちが華で、専門家の手による本格的な補修が必要になったときがローエンドバイクの寿命として考えるべきだろう。手に入れた2017年式のミュアウッズの退役計画を2027年以降に想定した。まずは6~7年の運用を目指したい

 

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