マリンバイクって正直聞いたことあるようなないような微妙なブランド。ちょっと調べてみた
Marin Mountain Bikes, Inc.社はマウンテンバイク発祥の地カリフォルニア州マリン郡で1986年に創業。ダン&ブラッドストリートレポートによると、従業員20名、売上高828万ドル(約9億円)の企業だ。意外と小っさ
まぁ35年間大手傘下に吸収されることもなく独立独歩でやってこれたのは大したものだ
本社の位置はゴールデンゲートブリッジ北側のマリン郡からすぐ北のペタルーマ村だ。マリンバイクの製品名はマウンテンバイクの聖地タマルパイス山を中心にマリン郡の村々の名前から取られている。多分当時の自転車仲間の出身地とか住んでいたとかいい加減なノリなんだろう。テキトーでも格好いいんだが。見つけた地名にピンを刺しておいたよ
会社ってどんな感じかグーグル先生で覗いてみた。貸事務所兼倉庫に入居している感じだね。ま、20人の会社だから小さな事務所に後は在庫保管用の倉庫ってな感じかな?当然自転車を量産する感じではないのでどうやっているんだろと興味が深まっていく
そういえば自転車にMade in Indonesiaというステッカーが張ってあった。これを手がかりにOEM生産会社を発見した
インドネシアのインセラセナ社だ。従業員1000人、年間75万台を生産するなかなかの規模。マリンバイクでなくコナ、スコットへも供給しているようだ
ちょっと調べてみると自転車ビジネスへの参入は意外と簡単。ギュッと濃縮してしまえばブランド・製品企画・デザインと色・ウリを考えて、1000万円ほど資金かき集めて下請けに発注するだけの簡単なお仕事。コネがなければまずは台湾国際自転車見本市へ飛ぶべし
ベトナム旅行でママチャリに感銘を受けて会社辞めて自分で売り出したマンハッタン・バイクのお話が興味深い
この話もおもしろい、英語なのが若干だるいがコピペしてグーグル翻訳でななめ読みでも参考になる
これなんか、自分の考えた自転車ブランドを売り出したいと現金握って台湾に行ったというお話。
なので自転車業界は、大手を除くと作り手と売り手の分業体制になっているようだ。如何に売れる自転車を考えて品質管理とカスタマーサポートに力を入れて販路を広げていくかというのが勝負どころのようだ
そして日本法人ってどうなの?素敵なホームページはあるが、住所や連絡先が書いていない。
調べこんでいくと大阪のファンファンシーという卸問屋と住所が同じ。多分ここが代理店やっていた経緯から、日本法人をここに登記したんだろうね。株式会社MARIN BIKES JAPANは2018年10月15日に登記。従業員数や売上は全くわからん。ネットで調べると2019年1月9日に登記されたMARIN MOUNTAIN BIKES UK LTDの売上高は124万ドル従業員5人だから似たりよったりだろう。そうすっと販売台数は年間3~4千台ってところなのかなぁ
今まではキャノンデール信者でレフティとかヘッドショックとかを世に問うてきたトンガッた高性能な技術メーカーとして惚れていた。そういう時代もあったが時がたつにつれライドの指向性はリクリエーション&フィットネスと変わってきた
そんなアンニュイな今日このごろ、日本ではファッションバイクとして売り込んでいてルイガノ的にガチ勢からはプッとなりそうな危険な香りもしないことないが、もうトライアスロンとかレースとか出るわけでもないしサイクルコンピューターも外して数字に追われずのんびり走りたい。そんなスロー&イージー勢も取り込めるニッチな商品ラインナップができるメーカーだ。リーズナブルなエントリーレベルの価格帯中心で値段の割にパーツのグレード頑張っていてツウな商品企画で今後もぜひ頑張ってほしい