銀輪行路

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パリ軍事博物館 (191201)

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1923年発売のエニグマ暗号機。改良を重ね後にドイツ軍に採用された。そのややこしさは1.59億の1兆倍のパターンの組み合わせ(または1.59垓、1.59x10の20乗)にあり。気合と根性で総当りでいくなら、ざっくりルービックキューブ4つ分(43の百万の3乗もしくは4.3x10の19乗、4300京通り、これの4回分)だ。現代風に言うと67bitの暗号強度だ

 

ちなみにボロアパートの家賃の振り込みに使うスマホの銀行サイトの暗号強度が256bit、そのパターン数を10進法に直すと1.16x10の77乗。無理やり言い換えてみると12億無量大数だ。なのでエニグマの7.3x10の56乗つまりエニグマ7.3阿僧祇(百万京の1京倍のそのまた1京倍だ!)台分の難易度になる。ま、どんなスーパーコンピュータを持ってしても解読は無理だ。アキラメロ。そんなことに資金と労力を費やすよりもお年寄りにオレオレと電話一本かけるほうが手っ取り早く可能性が高いというのが世の中の現実だ

 

当時は絶対ハッキング不可能とされていたが1940年英国の天才数学者チームが解読してしまう。それを公表してしまうと対策され余計めんどくさくなるので英国政府は戦後50年ダマテンキメていた。実は泣く子も黙る世界最強のドイツ軍はフルチンでロシアから北アフリカドーバー海峡まで広大な欧州戦線を駆け回っていたのだ

 

とはいえ我が日本軍も暗号はとうの昔に解読され真珠湾攻撃に際し合衆国は虎の子の空母を温存すべくこっそり避難させ旧式の軍艦のみ湾内に的代わりに残していたとう説もある。ドイツ軍も日本軍も電撃戦と正面攻撃はメッチャ強そうなんだけどそれぞれ脇が甘いよなぁ

 

イギリスにせよフランスにせよ中国にせよ緒戦はボコボコに殴られても最後にはシレッと戦勝国側でふんぞり返っている。そういう煮ても焼いても食えないしたたかさが外交には必要なんだなぁとガラスケースに陳列された戦利品の数々を眺めションボリと晩秋のパリをトボトボと家路についた