一日19億杯も販売する世界最強のドリンク、コカ・コーラの多摩工場見学に参加した。工程内は一切撮影禁止の極秘ツアーだ。すごい秘密を解き明かすことになるのだろうという期待が高まった。まずは案内嬢によるパワーポイントでの工場紹介が約20分。グレートなコカ・コーラ社の歴史を解説してくれる。そしてトイレ休憩と環境と社会に優しいコカ・コーラを宣伝するしょぼい展示ブース見学がこれまた20分。見終わった方は座って待っててくださいというスカスカの内容だ。つまりメインコンテンツである工場見学はわずか20分しかないのだ。やな予感が駆け抜けた
参加者皆思い思いに暇を持て余し、再集合してやっと工場見学が始まった。まずは、ペットボトル容器と缶容器についての説明。そして製造工程を見下ろすように作られた30ｍ程の廊下を往復して終わり。ザッツ・オール。無理やり取ってつけたようなあまりの内容の無さに案内を無事に務めたお姉さんへの拍手もなく、つまんねえという空気が支配する中皆トボトボと家路についた
工程は至ってシンプル。まずは水をみがく。言い方は格好いいが、単に東京都水道局から引いた水をろ過するということだ。そんなの俺んちでも三菱レイヨンの浄水器でやってるぞ。でコカ・コーラの原液と砂糖を混ぜあわせたシロップを薄める。そんで、冷やしながら二酸化炭素を溶けこませて炭酸飲料化する。そんだけ。コーラができたら後は缶に詰めて、検査して箱詰めして終わり。材料へのこだわりや能書きなど一切なく、無機質に産業化された飲料メーカーだ。もう格好いいイメージ広告にだまされないぞ
ついでによったりっくんランド、陸上自衛隊広報センターは地味に名所だ。48億円もするアパッチ攻撃ヘリコプターやら、なんかしらねえけどゴツい戦車がたくさん並んでいた。見学に来ていたちびっ子達は大興奮していた。きかんしゃトーマスにあきると次はやっぱり戦車。戦車は大人への通過儀礼なのだ。ヘルメットや防弾チョッキやリュックを試着できる。合わせて30kg。ズッシリ来るぜ。こんなハンデを背負いながら鉄砲もって駈けずりまわって命張って撃ち合う。なんなんだこの罰ゲームは。平和を守るって大変なんだなぁ。
