銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

米海軍横須賀基地 (160320)

泣く子も黙る極東第七艦隊戦闘部隊の本拠地横須賀基地治外法権の米国租界。入場ゲートの前で敗戦国民が長い列を作っていた。我々日本人はどうでもいいのだがバカでかい望遠レンズを装着したニコンを片手に結構中国人が目立つ。仮想敵国民にもフレンドリーだ。さすが余裕の米海軍フトコロが深いぜ。

 

一時間ほど並んでようやく施設内にはいったがコンテンツがしょぼすぎた。アメリカンな雰囲気を売りにしているようだが、実情はしょぼい町内会のお祭りだ。日本人のコピーバンドが60年代南蛮ロックを奏で、その前では屋台が軒を連ねる。地元の出入り業者のしょぼいオヤジが、すごい安いとか、アメリカンらしく食いきれないほど大きいとかという感動が全く無い至って普通のジャンクフードをぼったくり価格で売っている。基地への出入りを許された特権階級が同じ民族の無産階級から搾取させその上前をハネるという典型的な植民地経営手法の縮図をみた。

 

一通りブラっとしたがつまんなすぎるのでとっとと唯一のメインアトラクションの艦艇見学へ向かった。これまた2時間待ち誘導駆逐艦カーティス・ウィルバーへ乗船した。デッキを一周するだけだが、これはいい。入場料1,500円払ったとしても後悔のない価値のある体験だ。ビシっと制服でキメた兵隊さんが気楽に写真撮影に応じてくれる。なぜか女性兵士が多い。そして残念ながらちょっとおデブだ。駆逐艦のデッキで一休みしながら気づいた。海軍はバカでかい装置産業なのだ。個人の身体能力はさほど重要ではない。そして一旦海に出てしまうと狭い艦内で何週間か過ごすのだろう。だから女性に優しい職場であるが、ちょっと運動不足、そして狭い艦内ソリのあわないやつもいるだろうストレス解消のバカ食いでカロリー過多になってしまうのが乙女の悩みとなるんだろうなぁ。


フクシマの原発事故へも出動した貰ったし、南シナ海人民解放軍とにらみ合っているようだし仕事はなかなか大変だ。 ビシっとキマった制服は格好いいし、テッポーかづいて銃弾をかわし泥水をすすりながら匍匐前進することもない海軍はなんだかエリーツのかほりがした。

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