銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

カイザーブルク - 皇帝のいた街 (160210)

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生まれてこのかた住所と電話番号が変わったことのない生粋のジモティ、オスカーさんにニュルンベルクをすこし案内してもらった。 第二次世界対戦の空爆でぼこぼこに壊滅したが、みんなで頑張って中世の街並みを復興させた絵になる街なのだ。昔ながらの由緒正しい佇まいの家々は、やっぱ上階が人気で家賃が高いのだが、エレベーターなんてねえ。ひいこら言いながら階段を上り下りして不便に暮らしている。利便性よりも昔の街並みが大事なのか。結構大変だぜ。 街のこれまた古くからある地ビール屋で一杯やりながら、土地の自慢話を聞いた。昔は皇帝がいたり、ドイツで初めて鉄道が通ったり、世界はニュルンベルクを中心に回っていたのだ。なめんじゃねえ。有名なクリスマス市には日本からオノボリがわんさか来るぜ。 いつの間にか主導権をミュンヘンに奪われ地元のサッカークラブ1.FCニュルンベルクも2部へ降格し、フランケン人としては、バーバリアンになすすべもなく悔しいぜ。と一人ごちていた。 帰りすがりに街の醸造所で3年前に仲間と仕込んだ熟成中のウイスキー樽をガラス越しに眺めながら、6月になったら栓を開けて仲間と一杯やるんだ。と楽しみにしていた。すっかり暗くなって何世紀も前からほとんど変わらない石畳の通りをちょっと酔っぱらっいながらふらふらと宿に戻った

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ドイツ陸軍のメットかっけえ。しかしナチスものはご法度

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城内につながる門、招かざるものが来たら上に穴から煮え湯を浴びせちゃうぜ

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