銀輪日報

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紅葉の高倉峠~冠山峠の絶景山岳ステージ (201026)

 山深い山岳ステージ。日没前にはライドを終わらせないと危険。ちょっと時間が心配なので湯尾駅まで輪行。トイレとか組み立て後のブレーキと変速の調整にちょっと手間取り出発は8時前になった。それでも山中でトラブルよりは出発前にきちっと準備したほうが安心

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静かな国道を美越国境の山岳地帯へ向けて走る。交通量はほとんどなく快適!田倉川沿いを遡上する。10LDKくらいはありそうな大きな家が立ち並ぶ。福井は意外にも日本有数の豊かな県だという記事を読んだことを思い出す。しかしよく見ると空き家が目立つ。人口減の現代日本でやっぱり過疎化ということなんだろう。3世代が豊かに暮らせる間取りがかえって大きすぎ持て余してしまうのだろう

 

国道を離れ瀬戸の集落を抜けいよいよ峠道へ取り付いた。途中ダート道!そして蓮如上人旧跡があった。石碑が読めずどんな由来があるのかわからなかったが、静かに手を合わせ家族の健康と幸せを祈った。程なくスマホで聞いていたネットラジオが途切れオフライン。デジタルデトックスってやつだ。反面事故っても救助要請できないなと気を引き締める

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1.5車線の山道はグレーチングや落石あり路面状況はあまり良くない。藤倉渓谷の沢の音と動物の鳴き声が時折聞こえる静かな上り。途中林野庁の四輪駆動車とすれ違う。林野庁って地味だけど良さそうな仕事だ

 

猿とかシカとかが道路まで出てきていたが僕を見るなり逃げていく。おくつろぎ中、スマン。見えるものはいいがガサガサ走る音や動物の鳴き声が聞こえてくる。ちょっと怖くなり僕も咆えて威嚇した
大自然の中僕も野生の本能が目覚めたのかな?

 

途中気づいたがガードレールなんてない。まさに「落ちたら死ぬ」。多分雪で壊れてしまうのだろう。ところどころ思い出したように駒止めが設置されている。秘境感あり素敵な設備だ。景色に見とれてフラフラと登っていると落ちそうで結構怖い

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14キロの上りをこなし2時間

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で高倉峠。ネットで見たあの景色が広がっていた。ここで補給、おにぎりを2個食べて美濃側へ向けて出発。紅葉に色づく山道が綺麗だ。そして岩肌荒々しい特徴的な山が見えてきた。多分あれが能郷白山だ。美しい。揖斐川の源流沿いに下る。冠山峠への分岐は結構遠い。10km。下りだけど30分強かかった。11:20冠山峠への分岐。GPSで見ると3キロ位か?予定通り登った。5.5km、454mの登り返しだ。途中絶景に何度か自転車を止め写真を撮る。12:14頂上。スマホで写真を残すのは、時間と場所が一緒に記録されて便利だ。途中すれ違った車2台に親子熊いるから気をつけてねと言われる。幸か不幸か出会わなかった

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1050mの冠山峠から福井・鯖江もしくは美濃・樽見方面への2ルート選択可能だ。ただ分断国道157号線が後数年で冠山峠トンネルの開通でつながってしまえば、徳山バイパスのトンネル群を自転車で美濃方面へ向かうのが困難になってしまう。なので今回は素直に美濃へ降りる。徳山バイパスは3330mのトンネルを始め1キロ超えのトンネルが4本続く、今は分断されていて交通量はほとんどないが開通時は抜けるのが怖いトンネルになるだろう。特に美濃→越前は上りになるのでより恐怖感が増すはずだ

14時前に樽見に到着。本来ここから輪行で帰宅予定だが、まだ日暮れまで時間ある。岐阜まで30数キロなので走ったほうが早そうだ。そういえばここまでコンビニと信号がない。おお100km信号無いルートなのか?と期待したが95キロ地点で信号、そしてすぐにコンビニ。ちょっと休憩。157号線は100番台の国道の割に交通量が少なく快走路だ

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そのまま穂積駅まで下り、16時過ぎの電車で輪行名古屋駅でチャリを組み立て自宅へ。改めて気づいてみると自転車専用レーンがきちんと整備された名古屋がより好きになった

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  •  高倉峠へは越前側の登りルート推奨。グレーチング、落石、ブラインドコーナーありでスピード出せない
  • 熊よけの鈴があると安心
  • 補給ポイントないので水と行動食は十分に準備
  • 岐阜側へ下る場合、トンネル地帯注意。テールランプ必須