銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

東欧のパリ、ブダペストをシェアサイクルbubiで自転車散歩 (160605)

2016.06.05 23.5km

 

南蛮人曰くリトル・パリ、そんな美しい街ブダペスト中心をネットワークする貸し自転車bubiを利用した

 

端末にクレジットカードを差し込み電話番号、電子メールを入力する。不思議なことに長時間使えば使うほど割高になっていくシステム、例えば最初の30分は無料だが10時間借りたとするとコミコミ約12,000円だ。結構な額で悩んだが、チャリダーの矜持として乗っておかないといかん。ブダペスト市内をチャリでツーリングしたことあるぜと言えるのと言えないのでは、この後の人生の豊かさが大きく変わるだろう。など自分に言い訳しながら結局借りることにした

 

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まずは定番の英雄広場へ向かう。旧共産主義国らしく落ち着いた地味な街並みを抜ける。なんでもかんでもデカイことに価値があるようでドアの高さが3mくらいある。娘さんも結構デカイ170cmを超えるモデルみたいな別嬪さんがわんさか普通に生息している。みんなおっぱいも大きく胸元の開いたTシャツに胸の谷間が堂々としている。目のやり場に困るぜ。ただムチムチセクシーダイナマイツ系の人達で、ちょっと油断するとあっという間に残念になる。オバチャンは大抵ポッチャリさん。若いときは妖精、年を取ったら妖怪。という言葉をふと思い出した

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その後、ドナウ川の中洲であるマジョルカ島を抜け川のそばのサイクリングロードを王宮の丘を目指した。頂上からの眺めは壮観。さすがドナウ川の真珠と言われるだけあるぜ。その後くさり橋を通り、国会議事堂前で記念撮影して、自由広場の前の喫茶店でビールとバーガーを注文した。雨がぱらつき始めたのでブダペスト西駅にあるバイクステーションにチャリを返却した

 

宿に戻り旧共産国家らしいただっ広いがしかし簡素な内装の部屋のソファーで一息ついた。クラシック専門チャンネルにラジオの周波数を合わせ、今日一日を振り返った

 

ド高い貸し自転車代に見合う素晴らしい自転車観光だった。観光客映えする旧共産国家らしい地味な街並みに歴史ある王宮、カトリック教会、旧式の路面電車なんか絵になりまくりだぜ。そういうのも良いが、本当に訪れた価値のあった場所は公園だ

 

のんびりとベンチに座ってリュックにいれてきたリンゴをかじりながらボーッと眺めた。ばかでかいシャボン玉を追いかけたり、おとーさんとおかーさんと一緒に4人乗りの4輪自転車にワイワイ楽しそうに乗せてもらったり、手作りの木製遊具で友だちと一生懸命遊んでいるチビッコ。木陰にシートを敷いてお弁当を食べている恋人とか、ボロいギターをかき鳴らしたり。キメた格好で一生懸命ジョギングしたり、ベンチで本を読んでいたりする人びとを見てなんか優しい気持ちになった

 

一人当たりの国民所得は西ヨーロッパの半分以下。決して豊かな人達とは言えないだろう、でもなんだかうらやましくもなった。人生の価値ってなんだろう。さばききれないほどの多くのモノや情報にあふれ時間や仕事に追われる暮らしは果たして豊かなのだろうか。まあ多分悩んでも正解はないだろう。でもすっかり押し入れの肥やしになっている安物のギターとバイオリンを引っ張り出してまた少し始めてみるのも悪くないなと考えた

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