銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

ニューヨークセントラルパーク自転車ツアー (190429)

2019.04.29 10.6km 

 

TrekのT900タンデム自転車で参加。ガイドのフィリップ君は流暢にガイドを務めソツがないのだがなんとなくドライだ

 

後ろをあまり気にせずどんどん先に行ってしまうし、タイトな時間設定なのか遅れた人を待つことなく見どころでの説明を始めてしまう。参加者を和ませるお決まりのジョークもなく俺の仕事はセントラルパークの観光スポットの紹介とその蘊蓄を提供することのみだとばかりに参加者と不必要な交流や写真撮影の申し出もなく通り一遍に事務的に淡々と進んでいった

 

その後数日の滞在を経て振り返ってみるとこれが殺伐としたこの大都会での象徴的なふるまい方であった。憧れのニューヨークでギスギス生き抜くのは大変なんだな

 

使った自転車レンタル店はここ。だいたい相場はどこも一緒なのでアクセスのいいところを狙おう。このお店は地下鉄駅59 ストリート - コロンブス・サークルから近くて便利だ。自転車だけでも借りれるけど、ガイド付きのほうが面白い。英語はわかったようなわからんようなだけど、雰囲気が味わえる

https://centralparkbiketours.com/

 

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サンフランシスコ発UA726便は5時間半のフライトを経て早朝のニューアーク空港へ着陸した。若干迷いながらも無事ニューヨーク市内行きの鉄道に乗り込んだ

www.newarkairportexpress.com

 

通勤時間帯か想像以上に電車が混んでいた。僕はデッキに立ち流れ行く景色に見惚れた。ペン・ステーションへ到着し、ニューヨークの混み合う歩道をガラガラと旅行かばんを引きずり投宿するヒルトンタイムズスクエアへ向かった。一泊$377ドル、そんなところに3泊。僕のアパートの一ヶ月の家賃をゆうに超える僕にとっては超高級ホテルだ

 

www.hilton.com

 

一生に一度あるかないかの大冒険、貧乏旅行よりも僕なりに頑張りまくって大枚はたいて思い出深い経験にするのだ

 

荷物をクロークにあずけ気前よく5ドルのチップ(僕の時給の半分近いぞ!)を払いアメリカ自然史博物館へ向かった

 

www.amnh.org

 

若干重たくなってきた食事を済ませ午後は自転車ツアーを楽しんだ。ホテルに戻りチェックインを済ませ、クソ狭く洗濯機の置く場所がないニューヨークのアパートの住人が使うというLaundromat(洗濯屋)へ行った。重さで料金設定されており僕は40ドルほど支払った。明日出来上がるとのこと

 

イタリアレストランでピザを食べ、エンパイアステートビルから最高の夜景を楽しんだ

 

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https://visit.un.org/content/tour-1

 

4/30 朝イチで予約しておいた国連ツアーへ。わお、朝っぱらから観光客が長蛇の列をなしているぞ!予約表に明記されているセキュリティ手続きがあるのでツアー開始の1時間前に来い!という注意書きを見落としており、ツアー開始に余裕で送れたが泣きを入れて頼み込んで後から合流させていただいた。おーテレビで見たことある風景が目の前に広がっていた

 

国連職員はなんだかお高く止まっていてあこがれの職業を得られたプライドに満ち溢れていた。ちょっとユルメのサンフランシスコの雰囲気と違い、なんか冷たい感じがするのだ。これが大都会で生き抜くニューヨーカーってやつなのかな?

 

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5/1 中央公園貯水池周回 Run 3.1km 夜明け前の地下鉄に乗って後悔。評判通りガラが悪い。車内はワークブーツジーンズと黒のパーカーでキメた労働階級の英雄のゴツいアフリカ系のアンちゃん達でごった返す。残りはネイティブと冴えないヤンキーが数人。中国人は俺だけだ。煮ても焼いても美味しくない俺を襲う奴なんかいるもんかと強がりつつもしっかり目を合わせないようにiPodに聴き入る振りをして息を殺した。市民憩いの貯水池周回コースは大きく空が開け開放感がある。しかしその分単調だ。ランナーとしては皇居周回コースのほうが景観的にもトレーニングコースとしても良く起伏にも飛んでいて楽しいと思った。満開の桜咲く周回コースを一周だけして早々と聖地ストロベリーフィールズへ向かった

 

5/2 ブルックリンとマンハッタン橋 Run 6.1km 今朝はダウンタウン行きのメトロ南北線に乗車。チャンバース通りで降りてみると旧宗主国イギリスのようにどんよりと天気が悪く実に気分爽快でますます鬱が悪化しそうだ。折角故郷を捨てて新天地で勝負するならもっと気候のいいところにしようよと思ったが、フロリダとかカリフォルニアの美味しいところは大航海時代の先陣を切ったスペイン帝国に抑えられてしまったし、結局は生まれ育ったおらが村の気候風土に似たところに落ち着きたかったんだろうなというふうに開拓民の望郷の念を理解した

 

NYペン・ステーション始発のニューオリンズ行きアムトラックでワシントンDCへ向かった。慣れない市内の移動と広い駅構内で迷い切符の購入に思ったより時間がかかり出発ぎりぎりに駆け込んだ。ゆったりとした座席に落ち着きようやく一息ついた。この旅ももう後半。旅慣れてきた分、未知なる世界への新鮮味や感動が薄れてきた。そしてその分ちょっと疲れた。ニューヨークの都会の喧騒を忙しそうに早足で周りを押し退けガッついてつき進むのはもういい。無視されても、舌打ちされても、小声で文句を言われても関係ないや、肩ひじ張らず僕のペースでいこう。無理して周りに合わせようとしても疲れるだけだ。何とでも言ってくれ。背伸びして無理続けても五十歩百歩、おまえらとそんなに変わんねえはずだ。身の丈に合わせていくぜ。 短い滞在だったがアメリカの文化と経済の中心地であるニューヨークの街の雰囲気を十分に感じた。気の張る競争社会という感じを受けた。結構タフな世界にみえた。なんとなく僕は一度訪れれば十分かな、再訪することはないだろうと思った

 

定刻通りに発車した列車はメリーランドの大地を南に疾走した。雨上がりの美しい新緑の森林地帯を縫い牧歌的な小さな村々を繋いでいく。青空が覗いたと思えば雨が降り始めたり目まぐるしく天気が変わった。食堂車で購入した弁当で遅い昼食をとりながら流れ行く車窓を眺めつづけた

 

 

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