16世紀の
修道院に陣どった博物館の入り口は閑散としており、ぽかぽか陽気に誘われて近所のちびっこ達が無邪気に駆け回っている。そのゆるすぎる雰囲気にちょっとためらうも折角だからちょっと覗いていこうと10ユーロ払った。
展示物はオランダ料理のレシピから対空砲まで
三菱商事を軽く凌駕する品揃えに圧倒された。名手
イチローのように守備範囲は広く、冶金、楽器、航空宇宙、通信、エネルギー、金属、化学、梱包、時計、コンピュータ、工業機械、製鉄、鉄道、船舶など多岐にわたる。意外とやるじゃん。そしてええ格好しぃ共和国イタリアらしくインダストリアルデザインは忘れない。
当館の目玉、S-506潜水艦がミラノの青空の下、16世紀の
修道院の前に圧倒的な存在感で鎮座していた。微妙な組み合わせなのだが、なんかしらねえけど、絵になるのがすごいところだ。
ちびっこ科学教室も開催されており、地元のガキンチョがゆるい空気のもと楽しそうに実験に取り組んでいた。こういうゆる~く自由な雰囲気がイタリヤの名車に代表されるとんがった逸品を生み出す土壌なんだろうなぁ。