銀輪日報

本と自転車旅とB級グルメ

自転車の前後重量比を計測した

2019.11.08

 

異音はサイクリストのメンタルに悪影響を及ぼす。大抵の異音はばらして再組み立てすれば解決できるのだが今回は長引いた

 

断続的にギシギシ、とかギャッとか乾いた心穏やかではない音鳴りに悩まされた。おそらくホイール周りだろというところまで絞り込み、ハブをメンテしスポークテンションを調整し、スポークの交差部分に薄くオイルを塗っても解消されない。所詮素人修理の限界か?

 

だましだまし乗っていたが突然ホイールのたわみ感が出てきた。スポークはニップルが舐めそうなくらいパツンパツンに張っており、折れたりしていないのだが全体的に剛性がなくなってきたのか?ちょっと怖い

 

この自転車を購入して以来、結局一度も行っていない専門店に持ち込むしかないのか。工賃をネットで調べてみると結構する。どの価格が適用になるかわからないが、一番そうなりそうなホイール組替えの工賃で6500円もする。部品代含めたりしていくと一万円は飛びそうだ。今の時代、完成車についてきた低グレード品にわざわざ手をかけるより買い替えたほうが早いんだろうな

 

記録を見ると5年で走行距離は18000km。最初の頃は嬉しくてしょぼいテクでガツンガツントレイル乗っていたから相当傷んでいるはず。安物HTでドロップオフとか。冷静に考えるとトレイルライドはホイールを痛めやすいはず。その後街乗り中心に移行するもヒルクライムでゼイゼイ言いながら踏み込んだりして相当負荷がかかっているはず。スポークも折れて何本か取り替えているし。もう買い替え時と判断した

 

定番のアマゾン・楽天で調べてみると安心のシマノ製のWH-MT500というのが送料込みで7000円ちょい。センターロック機構はわずかな遊びがありかっちり感がないのであまり好みではないが他に選択肢がないので180mmのブレーキローターと樹脂パッドをつけて9000円ちょいだ。まぁ仕方ないとポチった

 

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安心のシマノWH-MT500

 

チューブ、タイヤ、カセットは現行機からの移植。リムテープはホイールに付いていたのをそのまま使う。それほど難しい作業でもなく30分ほどで完了。リアしか替えてないので前後でリムステッカーが違うのがダサいので剥がしてしまった。スポークの色も前は銀、後ろはマットブラックとこれもイケてない。どうしたもんだか考えたがお金がないので油性ペンでタッチアップ。よく見るとムラがあり貧乏くさいが、遠目にはそれほど気にならない。妥協しよう

 
そういえばなんでタイヤにしろホイールにしろ後輪の劣化が早いのだ?せっかくだから理解しておこうとまとめてみた。タイヤの減りが早いのは、後輪が駆動輪だから。これは分かる。じゃあホイールはなんで?と考えていると、前後重量比というのを思い出した。自動車なんかは50:50がいいみたい。ミッドシップエンジンとかね。チャリについては定説がないが、強いて言えば45:55~40:60くらいだ

 

じゃあ実際自分の場合どれくらいだろうかと、乗車状態で計測してみた。結果36:64と後輪に荷重がかかっている。これでヒルクライムで立ち漕ぎで踏み込んだりすればより後輪に荷重がかかるわけだ。ざっくり倍の重さを支えているから痛みが早くなるわな。わかった。あと障害物クリアも前輪の抜重はしっかりやらないとコケるけど、後輪は雑でもコケないし疲れてくるとテキトーになりガツガツあててしまう

 

計測はかんたん。体重計と同じ厚みの本や板切れを準備する。前輪を体重計、後輪を本に載せた状態で、乗車姿勢で軽く壁にもたれかかった状態で安定させ体重計を読む。後輪も同じ


そして新品のホイールで週末再び激坂攻略へ出かけた。立ち漕ぎでガシガシ安心して踏み込める。悩まされていた異音も解消。買い替えて本当に良かった。気分スッキリ。僕はピーカンの明神峠をご機嫌にぐいぐいと高度を上げていった

 

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明神峠。前輪が浮きそうになるくらいの激坂。後輪に荷重がかかるわけだ