銀輪日報

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廃道をゆく奥多摩編(松姫峠1250m~風張峠1146m)

2017.05.20 120.87km 

 

青と初々しい緑が目に優しい最高の季節だ。四季があるって幸せなことだ。3年ぶりの松姫峠アタック。時間のたつのが早い。2014年末松姫トンネルが完成し峠道は通行止めになった。このまま廃道化?完抜けできるかどうか不明だがヤバければ引き返せばいい。これぞマウンテンバイクの醍醐味だ

 

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奈良倉トンネルのゲートの脇を抜けて通行止め区間に入る。トンネルの中は漆黒の闇だ。平衡感覚を失いそうで結構怖い。そこを抜けるとあとは峠まで1.5車線くらいの細道を延々と登るだけだ

 

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トンネル抜けてぐるっと回って上の道へ。考えたやつすげえ

 

2年以上閉鎖されている割には道路状態は良好、たぶんバックアップ用ルートとして最低限の維持管理は行っているようだ。路面に小石や枝がちらばるも冬季明けからすくなくとも一度は路面清掃しているみたいだ。しばらくは大丈夫だろう

 


トレイルのその日の朝一の訪問者になった場合によくあるようにやたら蜘蛛の巣に引っかかる。深城ダムで雑談し松姫峠を目指しお先に失礼と、先行した同業者は松姫トンネルを抜けたんだろうか?完抜けできるかちょっと心細くなったが、とにかく俺一人エクスクルーシブ感たっぷりだ

 

旧道区間は通行止めなので当然車はバイクは通らない。静かな山道を淡々と上る、鳥のさえずりや渓流のせせらぎだけが聞こえる。ブライアン・イーノも裸足で逃げ出す良質のアンビエントミュージックだ。病んだ心が快方に少しだけ向かった。通行止めによりチャリ乗りには最高の峠と化していた。眺望、達成感、雰囲気最高ランクだ。ただし登りのみ。下りは路面状態に気を使いそうだ

 

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取り付きがはるか下に見える

 

小菅村で道の駅によってみた。観光案内をもらって地図を眺めていると奥多摩周遊道路まで近い。足に余裕もあるし天気もいい。このままかえるのは物足りないと東京都最高峰の風張峠を目指すことにした。途中で計画変更は珍しいことだ

 

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だんだん暑くなってきたが休み休み攻略完了。五日市まで30kmの長距離ダウンヒルをこなす。楽チンな下りでまさかのハンガーノックに。足が止まる。都民の森でなんか補給しとけばよかった。フラフラの状態でコンビニたどり着き本能の求めるままカップラーメンとおにぎりを食べた。電解質の補給を完全忘れていた

 

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奥多摩周遊道路の木陰で一休み

 

若干回復し残りの力を振り絞ってちんたら五日市街道、多摩サイ経由でなんとか自宅まで帰還した。いっぱいいっぱいだった。今日は補給計画のミスだ。夏季は電解質が必要だ。エネルギー補給用に駅前のスーパーで買ってきた定番の大福餅を何とか喉に流し込んだが気持ち悪い暑い時は食えたもんじゃない。クッキーにも手を付けなかった。夏期は塩味系、冬季は甘味系の補給食がいいのか

 

【バリエーションルート攻略プラン】

松姫峠から牛の寝通り(オフロード稜線)大菩薩峠まで15km。塩山へ抜ける。晩秋にチャレンジ。敗退ルートは、奥多摩駅へ向かう設定
鎖場などFS必須。夕暮れとの勝負の可能性考慮。オフなので温泉/銭湯準備必須。難易度高そうなのでしっかり準備。途中コンビニない

 

 

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