2019.10.05-06
その2、金峰山攻略編。
12:01 大弛峠(2360m)を出発。シラビソの森を抜けていく稜線上の一本道。迷うことはない。途中ガレ場、岩場あり山歩き用のシューズは必須だ。
僕はこの山行に準備した登山道具は
・ニューバランス573トレッキングシューズ
・軍手
・マルチカム迷彩のブーニーハット
・アルミ蒸着のサバイバルシート
・ブラックニッカ
シューズは捻挫防止と足先の保護。軍手は定番のミリタリーグッズ。汗もふけるしチャリの修理に使ってもいい万能アイテムだ。ブーニーハットはなんとなくカッコつけ。ショボい装備でど素人丸出しだけど、それなりに箔がつくだろうとの思い込み。サバイバルシートはお守り代わり。ブラックニッカは万が一、天候悪化時の低体温症を防止するための気休め、そして単純においしいから。
軽装備な僕は機動力と柔軟性で勝負。
出発が遅くすでに下山客がメインだ。狭い一本道を我れ先にわが道を急ぐ人が多く優先もへったくれもない。ここは通勤時間の新宿駅か?と一瞬ムッとしそうになるが、まっ気にすんな。休日を楽しもうとグッと飲み込み僕は余裕をかましてニコリと道を譲りお気をつけてと声をかけた。ここに日本サッカー協会の審判員がいたらそのフェアープレー精神と紳士的振る舞いにグリーンカードもらえるぜ。
薄い空気に息が切れぎれに起伏に富む稜線上をグイグイ進む。一気に眺望が開けた。頂上と五丈岩、そして瑞牆山を見下ろす絶景が広がった。
そして混雑する岩場に取りつき13:47にとうとう山頂を踏んだ。
その先に金峰山の山容を特徴づける五丈岩が見えた。その名の通り15mほどの岩塊が天に向かってそびえ立つ。自然にできたのかそれとも誰かがなんらかの理由で積みあげたのか、どちらにも見える奇岩だ。なぜこんなところにあるのだろう。うまく言葉にできないが、その人知を超えたたたずまいに神々しさと自然の力を同時に感じた。
地元の人はこの岩を御神体として登るようなことはしない。僕は敬意を表してそれにならった。
15:00を過ぎると薄暗くなってきた。大丈夫なのはわかっているが、本能的に少し心細くなってきた。なるほど、登山の基本は早朝出発だということを理解した。
宿に戻り17時からの夕食まで1時間強ある。僕は水場で顔を洗い濡れタオルで身体を拭きサッパリした。すこし冷え込んできた。でもこの静かな自然を出来るだけ楽しみたい。表のベンチに腰掛けミックスナッツをつまみにブラックニッカを飲りながら至福のひとときを過ごした。
夕食後は山小屋らしく薪ストーブにあたりながら泊まり合わせた人たちと談笑タイム。僕はいつになく社交的に会話に参加し自転車で登ってきて金峰山を踏んできた話に皆びっくりしていた。20時半の消灯前に眠りに落ちた。
23時ころ目が覚めた。さすがに足腰が火照るように痛む。持って来たことを思い出した外用鎮痛消炎剤を持って外に出た。吐く息が白くなる冷んやりとした空気の中ベンチに腰掛け空を見上げると吸いこまれそうな漆黒の夜空に満天の星と天の川が浮かんでいた。
山にまで行ってあまり時間に追われるのは好きではないが、今回はギリだったので記録に残しておこう
12:01 出発 2360m
12:26 朝日峠 2425m
13:00 朝日岳 2579m
13:47 金峰山 2599m
13:56 五丈岩
14:52 朝日岳
15:17 朝日峠
15:42 帰着
金峰山登山ルート&コースタイム
サイクリストにとって宿は次の2拓だと思う。ほかの民宿の前を数件通ったが、設備的にも場所的にもつまらなそうだ。
大弛小屋 (大弛峠にある山小屋)
金峰山荘 (村営森の中の山荘、大浴場が魅力的)
http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/
川上村観光マップ(公式) - ネットにはない宿泊施設も載っているよ
http://www.vill.kawakami.nagano.jp/www/contents/1489401429462/index.html