銀輪日報

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ワンスアゲイン・イッツ・サマータイム♪裏尾根幹ショート~連光寺坂リバース (190923)

 2019.09.23 38.8km

 

南風が去りゆく夏を振り向かせた。温帯低気圧により低空の雲が走るように流れていく。真夏日が返り咲く。陽気に照らされ僕はアタマん中のライブラリを気合い入れてシャッフルしこんな日にピッタリな選曲を行う。

 

ゴキゲンな夏の日のまったりパラダイス全開ナンバー。その名の通り、ワンスアゲイン・イッツ・サマータイムだ。気だるくシンプルな歌詞はなんだか懐かしく心に響く。僕はジャイアンツ坂の激坂を駆け上り、後ろを気にしながらサビをブツブツ繰り返し悦に入った。

 

Once Again It's Summertime (Original) Maxi Priest

 

 

 

283段の石段の頂上で「巨人への道」の揮毫を写真に収めた。機材はもちろん世界の誰もが再発売を待ちわびる伝説の一眼カメラ、iPhone SEだ。定番の場所と構図でインスタ映え写真に収めスッキリしておく。カメラをポケットにふらふらと思いつくまま僕のココロに響いた光景をどう切り出そうかと自分なりに創意工夫を凝らすのは楽しいもんだなぁ。

 

 

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そして数十年に渡る反対運動虚しく、この人口減少社会に残る貴重な自然環境を宅地造成されてしまった南山へ向かった。京王稲城駅からメモリアルパークまで名もなき坂を黙々と登る。行き止まりになっているため車がこない。多少足が削れる地味な名所だ。

 

 

南山は新しい邸宅、高級マンションが立ち並ぶ新しいブルジョアジーの街だ。プレゼンテッド・バイ・野村のプラウド。分譲価格はたったの5,6千万円。美しく立ち並ぶ住宅のテラスには、レクサスとかアウディとか、メルセデスが並ぶ。その住民は富裕層のミレニアム世代。

 

 

高台の住宅は見晴らしがよく、その開放感あふれる景色になんだか羨ましくなった。

 

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開発はこの3~4年だったか。だんだん当たり前の景色になり思い出は遠ざかる

 

その後は松の台通り、くじら坂経由で駒女裏の激坂を制覇。そこから僕的には地域一番の激坂、高勝寺坂通りに取り付き、信号を右折して学園通りを下る正統的な裏尾根幹ルートをたどる。黒川の農村地帯はまるで信州川上村のような高原の爽やかさだ。

 

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黒川農村高原からの冬の眺め

 

刈り入れ間近の残された田園地帯を散策し、電源開発西東京電力所にてココロを急速充電した。良い季節になったもんだ。

 

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電源開発西東京電力所、なんでこうなっちまったんだ?

 

残りははるひ野若葉台バーミヤン坂を経由してゼロ金利時代に獲得標高を稼いでおく。この辺の多摩ニュータウンは道路が広く快適、そしていろいろバリエーションが組める。

 

ぐぐっと尾根沿いの山岳ステージを駆け上がり、多摩大前の多摩市最高峰標高167mの八坂神社へ。水飲み場も整備され、一級三角点も設置され明治天皇もお立ち寄りになられた隠れた名所だ。

 

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合衆国空軍多摩ヒルズゴルフ場、気づかないうちに看板が新しくなっていた。

 

 

 

その後はアメリカ軍の実効支配下にある多摩ヒルズ沿いにガーッと連光寺坂リバースで駆け下りる。気持ちいいぜ。そして武蔵野大地を覆う最後の夏空が遠ざかっていった。

 

 

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ルート