2018.04.29-30 253.1km
Day1
ゴツい四駆で乗りつけ波打ちぎわギリギリに停める。ディ
俺は千里浜なぎさドライブウェイを起点に起伏に富む
成功裏に終わっ
半島という地形的要因で幹線道路はなく、10tダンプやトレーラーの姿もない自転車乗りにとっては平和な里山里海コースだ。僕は観光地を満喫しながらのんびりと自転車を進めた。
ルートDay1(千里浜なぎさドライブウェイ~輪島)
https://www.strava.com/routes/21760346
じゃらんで予約しておいた最安値の素泊まりの民宿に17時前に投宿した。ゴールデンウィークの書き入れ時にたったの4100円。ホント助かる。
一番風呂に入りサッパリしウェアも洗濯し明日の出発の準備を整え一息ついた。そして夕食へ出かけるが大した店もなくラーメン屋でサクッと腹ごしらえ。
コンビニでビールを買って宅飲みしリラックスしながら今日のライドを振り返り早々に床についた。サイクリストの宿はこんなもんで十分だ。十分な睡眠と休養が取れればそれでいい。
Day2
夜明け前の暗いうちから宿を発ち奥能登を目指した。狙った通り白米千枚田に日の出前に到着。
熱心な写真家達がすでに陣取っており思い思いのベストショットを狙っていた。僕も美しい朝を堪能し、スマホのカメラに収めた。
そして涼しいうちに距離を稼いでおこうと先を急いだ。交通量はほぼなくサイクリスト天国だ。
信号もなく高速クルージングが可能なお陰で思ったより早く最果ての地、禄剛崎を踏んだ。
あとは鉄道駅のある穴水町まで富山湾沿いに内浦と呼ばれる海岸線を行くだけだ。
名勝軍艦島を過ぎるとほぼ見所はなくなり集落をつなぐ小路を淡々と自転車を進めた。
往来はなく過ぎ行く集落を観察しているうちに気がついた。人影はほとんどなくいても腰の折れ曲がった老人ばかりだ。
そしてやたら空き家が多い。障子が破れ、窓が割れていたり、内部が植物で生い茂っていたり、酷いのになると家屋が崩落しかかっている。
私は割れ窓理論を思い出した。これらの集落では自らの住むところをより住みよい場所にしたいという想いは無いのだろうか。地方らしい地縁に基づいたコミュニティの形成はどうなっているのだろうか。心の隅に引っかかるものがあった。
私は無事に穴水駅まで140kmの道のりをこなした。旅支度を整え一両編成、無電化単線ののと鉄道に乗り込みひと息ついた。
私はスマートフォンを取り出し、能登の過疎化について調べてみた。
能登半島最先端の珠洲市の空き家率は20%、5件に1件が空き家だ。そして高齢化率はなんと5割だ。2人に1人が年金生活者。なるほどこれでは日々の暮らしにカツカツで周りに気を配る余裕はないだろう。
周りの自治体も似たようなもんだ。消滅可能性のある人口問題において全国の10年先を問う地域問題ということだ。
悲しいことだが生まれ育った土地をすて市街地へ移住するしか無いのだろう。とはいえそう簡単に実行できないのが人間だ。縁もゆかりもない私がたまたま通り過ぎ際に思いつきの無責任な言葉だ。実際はあと1、2世代後、自然消滅してゆくのが現実なのだろう。
遠い異国での傍観者としての見聞でなく我が国で起こっている自分の問題として現実を突きつけられた気がして戸惑いを覚えた。
列車が金沢に近づくにつれ混み合ってきた。日々忌み嫌っている人混みだ。でもなぜだかホッとした。
旅に出かけ非日常から日常を見返す。これが実は旅に出ないとなかなか難しいことだし、普段気にもかけないことに気づくという旅の効能だ。新たな発見をした。
https://www.strava.com/routes/21760429
見どころ
いしかわ里山里海サイクリングルート
http://www.pref.ishikawa.jp/michi/cycling/cycling-web/cycling.html
ぐるなび【日本唯一】千里浜なぎさドライブウェイで砂浜を爽快ドライブ!
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1918/
ほっと石川旅ネット - 能登金剛
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6100
白米千枚田
http://senmaida.wajima-kankou.jp/