銀輪日報

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東京の自転車乗りの聖地「尾根幹」尾根幹~小山田周回~戦車道路~大栗川CRの基本コース

2019.09.01
 
永遠に完成しない高規格幹線道路。そして東京西部のローディの定番中の定番、尾根幹。延長16620m幅員43mと素敵なスペックだが失われた30年と住民の反対運動により開発状況はぐだぐだ。その中途半端さに主要幹線道路へ昇格できず、町田・相模原民の武蔵野大地への生活道路の域を未だ脱しきれない。そのイケてないローカル地方道風情による大型車の少なさと、多摩丘陵のまさに尾根に沿ったアップダウンが続くコースはガチローディ達の絶好の練習コースとして聖地化した

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本来この緑地帯が本道で今の道路が側道なのだがずっと放置
このコースの良さは、近隣のメジャールートの多摩サイと比べランニング・ウォーキングの人たちがほぼおらず広い側道に自転車通行帯のペイントでチャリダーが一定の市民権が認められた比較的安全な俺様コースであること。またずっと続く街路樹が四季の彩をそえること。そして適度な負荷運動を繰り返し行えるアップダウンという良質な難易度に裏付けられている

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クジラ坂から新宿方面への眺め、よく晴れた冬は新宿副都心の高層ビル街が一望できる

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バーミヤン坂。序盤のハイライトの一つだ
いつの間にか衰え始めた夏の太陽のエネルギーに秋を感じた。諸行無常。盛者必衰の理を感じる今日この頃だ。その分僕らの活動エリアであるアスファルトの上では幾分過ごしやすくなった。僕はしっかりとペダルを踏み込んだ。適度な負荷が返って心地よい。赤信号での停止は適度なインターバルとなりあまりストレスを感じない。あまりに快調なライドに調子に乗ってこれまた定番のバリエーションルート小山田周回を取り込んだ。多摩丘陵ののどかな田舎道で鶴見川源流の泉や日大三高の急坂を駆け抜ける約12kmの周回。ここもアップダウンが続く。交通量は多くなくローディ人気の丘陵コースだ

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本来あるべき姿の尾根幹完成形。行政としては多摩川までぶち抜きたいが、住民がうるせー

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米空軍由木通信所前の廃道。もう使うのやめたようだ

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鶴見川源流の泉。一日1300トンの地下水を湧出する
今日は軽く一周だけ流しておいて次の戦車道路ステージへ突入した。本来の名は尾根緑道であり稜線上のコースから富士山とか丹沢山塊が望める風光明媚なこれまた良コース。戦前陸軍相模造兵廠で製造された戦車のテストコースとして使われた幅広の尾根道が右に左にくねくねと約8km続く。ランナーや散策する人も多く人気の散策路だ

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戦車道路から相模原台地丹沢山塊を望む
国道16号の鑓水交差点まで出てそこから柚木街道経由で大栗川CRの下り基調となる。中途半端なサイクリングコースというか川沿いの生活道路で交差する道路でいちいち止まり、快走度は低い。実際ローディもほとんどいないマイナーコースだ。僕は、せっかく進んだ道をそのままそっくり引き返すということをできれば避けたいタイプなので、貴重な帰投路となっている

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大栗川CR
フリマで有名な橋のある関戸まで戻ってくると、いろは坂愛宕山ループでもう少し足を削るもよし、多摩サイに抜けてのんびり下るもよし。僕はガッツリ裏連光寺坂に取り付き家路についた