あっ、これ芳香剤とか入浴剤の森林浴の香りと一緒だ!直線番長な街道筋の両側にクソ背の高いメタセコイア並ぶヨーロッパ風超インスタ映えスポット。昼飯の時間調整のために訪れただけであまり期待していなかったが意外にも今回の旅で最も感動した観光スポットだ
デイ・ワン
米原駅を7:20出発。ラッシュアワーで結構こんでいるさざなみ街道を北上、30分程で長浜城のある豊公園で一服した。いわゆる模擬天守で鉄筋コンクリート製。一通りプラプラ散策し再出発。ここから先は交通量がぐっと減り木之本まで快走路を楽しめる。32x11tの乙女ギアを踏み切り30km/hちょいで高速巡航。ちょっと寄り道し9時前に北国街道、木之本宿着
ご当地グルメのつるやのサラダパンを購入。刻みタクアンのマヨネーズ和えがコッペパンに挟まっているだけ。こんなのが145円もしやがる。お店の前のベンチに腰掛けコーラとともにいただく。一口目は「うっ、ビミョー。まずいかも?」と引くも一個食べ終わる頃にはもう一個買おうかな?と思える中毒性を持つユニークかつ不思議なパンだ
そんでもってまた脱線し奥琵琶湖パークウェイの山岳ステージへ。俺様専用!ここは景色も道もいい。ビワイチルートに27キロ、692mの獲得標高が追加されるがここは来るべし。コレがなければ単調な西湘バイパスを流し続けるようなもの
昼飯にはちょっと早いのでメタセコイア並木へ寄り道。まっすぐと30メートルはある並木が圧巻。観光客がちらほら思い思いにセルフィーや愛車の写真を撮っている。なんとなく南ドイツ風だ。知らねーけど。そしてほのかに甘く香る風が気持ちいい。チャリで来てよかったよ!
昼飯は地元の食堂でこってりラーメンと台湾半チャーハンをいただいた。おノボリの俺的には注文を取りに来てくれた看板娘の話し言葉は京都風。おおきにってホントに話し言葉なんだね!ちょっと感動。ラーメンでカーボローディングと塩分補給完了し後半戦へ
西湖側は幹線道路に自転車通行帯の青いブルーラインを引いただけのテキトーな感じ。ただし40フィートコンテナを牽引するトレーラーやら10トンダンプがかっ飛ぶ危険地帯。ちょっと無理ゲー。初心者には怖いぞ!湖面に美しく映える鳥居がある白鬚神社あたりは、まさに西湘バイパス。こいつを2車線対面通行にして、ブルーラインを引いただけ。死ぬわ。縁結びの神社だけあって恋人たちが命がけで西湘バイパスを横切り湖面の鳥居をバックにインスタ映え写真を撮っている
その後は、サイクリングロードとしての魅力は一気になくなってしまう。西湘バイパスと、ルートがわかりにくい内陸部。琵琶湖大橋をすぎると人口34万人の大都市の慢性的な渋滞に悩むクソ狭い幹線道路にテキトーに自転車通行帯を後付けした感じ。なぎさ通りのウォーターフロントの公園はいい。のんびりと散策しながら山並みを見上げると比叡山が最も美しくかつ目立つ位置を陣取っている。こんなところに敵対勢力がいたら焼き討ちしたくなる織田信長のキモチが少しわかった
久しぶりの100マイル超えの175kmを走破し、繁華街にチャリ止めたくないのでわざと主要駅を外して瀬田のアパホテルへチェックイン。普段は選択肢に入ってこない俺的高級ホテルチェーンだが今回は4000円ちょい。コインランドリーとかアイスマシーンがあっていいじゃん?と思ったが、いちいちコインランドリー取りに行って、乾燥機に放り込んでというのがめんどくさいので自分で服を洗って、奮発して買った金麦のキング缶を飲みながら寝落ち。お泊りライドは楽でいいわ
デイ・ツー
4時半起き、50オンスのハイドレーションバッグに氷をいっぱい詰め込み準備。サイクリングしながら冷たい水を飲むのは美味しすぎて20キロ1時間位でなくなってしまった。これはこれでいかん。ブラックバスの釣り人を100人近くは見かけたが釣れているシーンは皆無。テレビだと飽きる前に魚がかかってロックミュージックかかるんだけどなぁ なんとなく思いつきで琵琶湖大橋を往復
ビワイチの3分の2は終わっているから今日はいつも以上にテキトーだ。思いつき上等。琵琶湖大橋はチャリで渡れる橋としてはレインボーブリッジの次にいい感じだね。これまた幹線道路をかっ飛ばし近江八幡へ
時代劇の撮影場所として使われる八幡堀は、古き良き高度成長期時代ヘドロでコキタナク、クッセーから埋め立てて駐車場にしようぜという計画があったようだ。危なかったな
なぜか西洋建築があり、なんだ?とかプラプラしていると明治時代にヴォーリズというアメリカ人が地元の学校の英語の先生としてやってきて、建築をしたり、近江兄弟社を設立したりなかなか活躍したそうな。メンソレータムって聞いたことあるぞ?使ったことないけど
ヴォーリズ学園ってのもあって『地の塩・世の光』をモットーとするキリスト者の学校だ。品の良さそうな女子高生のお嬢様がバス停の白いベンチに腰掛け本を読んでいた。スマホでないところに惚れた
二日目の山岳ステージは安土山へ、今日は歩きで。入場料700円もするのかよ?ゼイゼイ言いながら俺様専用の安土城跡の階段を踏みしめ山頂へ。いい眺め。これで織田信長の関係するお城、民家の裏庭の勝幡城(勝幡城)→名古屋城→小牧山城→岐阜城→安土城を制覇した。信長は山頂好きなんだな
あとはガーッて北上、飽きてきた。曇り空を期待していたのに晴れてきて暑い。んだよ。最後のお楽しみスポット、国宝彦根城を訪問、入場料800円の強気の価格設定だ。ま、国宝だからな。お城は3階建てでしょぼい。ホンモノってこんな感じなんだろう。ひこにゃん推しで賑やかな彦根城より、俺様専用の安土城の跡のほうがいいな。夢やぶれて山河ありってところがセツナイ
105キロを走破し米原駅へ、16:00発の大垣行きで帰路につく。名古屋駅のホームに降りて感じたのは『あっ涼しい』。よく考えたら琵琶湖は盆地だし、琵琶湖の水温で蒸し暑いんだろうなぁ
とりあえずサイクリングの聖地ビワイチをコンプリート。サイクリングとしておもろいのはJR長浜駅~長浜城~木之本~奥琵琶湖パークウェイ~メタセコイアの並木道~JRマキノ駅の区間だね。あとは西湘バイパスの無理ゲー。でも琵琶湖一周っていうのはいい目標になるし響きもいいから一度はトライしたくなるよね。思い出になるライドでございました
旅のメモ
実走補正ずみの今回のルートだ
ビワイチ完走してみて本当に美味しい部分だけをまとめてみた
旅のアルバム